みちべぇの道

道だとか橋だとかが好きで、走ったり歩いたり道に迷ったり

ちょっとばかり季節の移ろいを感じたラン

朝、ダイニングテーブルで新聞を読んでいるとスマホが震えた。

夫からの着信

今日は歩いて会社に行くからと、日の出前(6時半)に家を出たのだが、忘れ物かな?

電話に出ると

「ねえ、外見て。富士山」と、呑気な声がした。

先月は娘から「外見て」とLINEが飛んで来(この時は月を見ろと)、今日は夫が同じことを言ってる。

親子だな、と思う。

今度は富士山ね、はいはい。二階のベランダに向かった。

 

我が家から見える富士山は、電線や民家の屋根といった人工物の向こう側にあり、決して絵になるとは言えない。

しかし、人の目とはよく出来たもので、余計なモノは排除し見たいものだけクローズアップして見えるようになっているらしい。

ベランダから外に出て富士山を見ると、

 

ああ、モルゲンロートだね

 

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写真ではパッとしないが、朝日を浴びた富士山はとても綺麗に見えた。

頂上より下に傘雲がたなびいている

空を灰色の雲が流れている

電話を切ってからもしばらくピンクの山を見ていた。

 

その後、走りに出た

目久尻川から見た富士山は、早朝と変わらず傘雲を被っていたが

かなり下の方まで雪に覆われた姿を見せてくれた

 

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山頂の風が強いのがわかる。寒そう。

 

目久尻川、今日は川上から北風が吹いている

冬はこんな風が吹くことが多い

いよいよ冬到来か

 

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河原の草も冬枯れている

 

とは言え、この辺りは割と温暖な上に、今年は例年より暖かい気がする。

今日も長袖Tシャツとウィンドブレーカーで走って暑いくらいだったし、まだ手袋は必要ない。

凍てつく冬、耳が痛くなるくらい寒くなるのはまだ先のようだ。

 

しかし、つい最近までぴょんぴょん跳んでいたバッタの姿はもうなく、

時折お見掛けしたニョロ君(蛇)も見なくなり

走っていると目や口に飛び込んできた虫たちも消え

何だかシンとしている(快適に走れていいんですけどね)

やっぱりもう冬なのかな

 

虫たちのかわりに、冬鳥たちが少しずつ増えてきた

今日はアオジが草藪からひょっこり現れた。

アオジはスズメに似た野鳥だが、全体的にスズメよりやや緑っぽく、羽の模様がくっきりしている(私はアメリカンショートヘアみたい、と思った)お腹は黄緑色、可愛い。

 

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これは夫が撮った写真をスマホで写したもの。アオジの女の子、オスはもっと色鮮やかです。

 

これから霜が降り、水たまりに氷が張り、雪も降るのだろうか。

寒いのは苦手だが、冬の風景を見るのが楽しみでもある。