寒川神社では、毎年年末になると、青森のねぶた師によって作られた大きなねぶたが神門の上に飾られる。「迎春ねぶた」というのだって。
今年のモチーフは「風神雷神」
へー、いつもは天照大神とか日本武尊とか、古事記に出てくる神様がモチーフだったと思うけど、今年はちょっと毛色の違う神サマなのね。
俵屋宗達の風神雷神は好きで、私のお弁当袋もこの人たち（人じゃないけど）
足取り軽くホイホイ飛び回っている、陽気な風神雷神。お顔もオモシロイ。
寒川神社の迎春ねぶたは既に設置済で、夜には灯りがつくらしい。
見に行こう。
と、思い立ち、昨日、夕食後に家を出た。
昼間と夕方雪が降ったのだが、夜はすっかり晴れて星がチラチラ光っている。
さぶい
この辺りは、田んぼだらけの田舎だが、首都圏の端っこなので真っ暗にはならない
中途半端な田舎、星はあまり多くは見えないなぁ
と思いつつ、寒川神社に向かう原っぱの中の比較的暗い道を歩いていると
目が慣れて、だんだんと小さい星も見えてきた
東の空のオリオン座、左上のベテルギウスは赤い星、右下のリゲルは青い星
三ツ星の下のもやっとした星団トラぺジウムでは、今でも新しい星が誕生しているのだって
同じトラぺジウムの中には、暗黒星雲の馬頭星雲もある
オリオンは賑やかな星座だね
見上げれば、真上に もやもやした星団が、見えると思えば見える
プレアデス星団、和名は昴（スバル）
青い、それはそれは美しい星団だ
清少納言も愛でるよね、綺麗だもの。
昔はもっとはっきり見えたのだろうな。
年々空が明るくなっていき、プレアデスが見えにくくなっている気がして悲しい。
双眼鏡なら青く見えるかな。今度双眼鏡を持ってこの道に来てみよう。
一人で、上ばかり見ながら歩いてた。
寒川神社に着いた
疾風をおこす風神
雷鳴轟かす雷神
誰もいない神門の前で、お二方の迫力にたじろぎつつ、でもどこか愛嬌ある姿を心ゆくまで堪能した。（写真は相変わらず下手 (;^ω^)）
風神雷神ねぶた・・・厄難消除がテーマだそうです。
風神様、雷神様、厄難も閉塞感も吹き飛ばしてください。でも活躍しすぎて台風の暴風雨をおこすのは無しで、あ、大雪もほどほどに。などと都合の良いことを考えながら、また寒い道を空を見ながら歩いて帰りましたとさ。
