みちべぇの道

道だとか橋だとかが好きで、走ったり歩いたり道に迷ったり

短い言葉

『鳥がよむ俳句』の(み)さんの句の情景が、折に触れ目の裏に浮かぶ

 

dokidokidoctor.hatenablog.com

 

雪笹(ゆきざさ)の花を下蕪(しもかぶら)に挿した

 

「雪笹」も「下蕪」も知らなかった。

調べてみた

雪笹は、笹に見えるが実はユリ科多年草

初夏の頃に白い細かな花をつける。

 

近場に咲いてないか探したのだが、見つからないので無料サイトから写真をお借りした。

花、ひそやかに咲いているね。愛らしいね。

 

下蕪は、花瓶

カブのように下側が丸く首の長い、フラスコのような形の小さい花瓶(合ってるかな?情緒のない例えだけど (;^ω^))

 

「雪笹の花を下蕪に挿した」

ただそれだけ。

それだけなのに、美しい絵のように情景が浮かぶ(ワタシ的妄想込)

背景はうす闇

下蕪は青磁。青灰色の、地味だが上品な色合いの花瓶

雪笹は葉を落とし、花瓶の口から斜めに茎を伸ばし

花は少しうつむいて咲いている

 

静謐な、少しひんやりとした空間

それでいてひたむきな小さな白い花の佇まい

 

花を活けるという行為に

日常を愛おしむ気持ちが感じられる

きっと、丁寧に生活しておられるのだろうなぁ。

 

私も、自然を愛しく思っているつもりだが

あちこちキョロキョロしながら

「あ、これ綺麗、あれ面白い」と

どうにも落ち着きがない。

静かに花を活ける、、憧れる。

 

俳句。

言葉があれば、季節を感じ、伝えられる。

ホント、素晴らしいと思うのだが

頑張って挑戦してみても、私は俳句を詠めない。

季語も雅な日本語も知らないし(>_<)

句作以前に、丁寧な生活を心がけなきゃ、ですね。

 

雪笹の本物が見たい

まだ、どこかで咲いているかな

週末にまた探しに行こう