みちべぇの道

道だとか橋だとかが好きで、走ったり歩いたり道に迷ったり

雪笹を探して

雪笹(ユキザサ)の小さな白い花が見たくて、厚木の野草園に行きました。

 

野草園入口の受付で貰ったパンフレットには、季節ごとに咲く花の写真が載っていたが、その中に雪笹の写真はなく、職員だか管理人だかのおじさんに聞いてみた。「ここに雪笹はありますか?」スマホで写真も見せた。

人の好さそうなおじさんは

「ユキザサねぇ、聞いたことあるし見たこともあるな、えーと~・・・。私は週3回来て、受付と園内の整備をしているのでね」なぜか言い訳みたいな言葉も混え、えーと、えーと、と言いながら、資料をめくりノートパソコンをクリックし調べてくれた。

「ああ、あった。去年の5月2日に開花観察されてますね。今年は観察記録がないな。場所はF-8です。」

さすが野草園、雪笹に会える、かも\(^o^)/。「今年は観察記録がない」が気になるけれど、探してみよう。

F-8の場所を確認し、お礼を言って園内に入った。

 

雰囲気のある広葉樹の林、シジュウカラの「ツツピー」が聞こえる。

雪笹を探しながら立ち止まり立ち止まり歩いていたら、蚊に刺され、急いで虫よけのリストバンドを着けた。(遅い)

 

モンベルで買った虫よけバンド、買った後に子供用と知るが特に不便はなし。ただ、ちょっと匂いがきついのよね。

蚊、刺されて痒くなければ、私の血などいくらでもあげるのだけれど(いくらでもは大げさ、いくらかは、かな)。

 

雪笹はなかなか見つからない。

 

野草園は雑草という考え方がないのか、いろいろな植物が混ざり合って生息している。笹のような葉もたくさんあり、その中から見つけるのは難しいな。

諦めかけたとき、「ユキザサ」と書かれたプレートを見つけた。

え?どこ? これか。

 

他の草に埋もれるように、雪笹はあった。

葉は虫に食われ、ツルに巻き付かれ、枝に寄りかかられ、花は咲き終わっていた。

せめて枝くらいは取り除いてあげたかったが、柵の中には入れない。

 

初夏に咲く雪は見ることができなかった。

 

少し寂しい気持ちを俳句にしてみた。

 雪笹よ 時はわたしを待たず行く

 

無常迅速 時人を待たず ですね。

花の命は短く、季節は高速で移ろいでいく。

でも、雪笹自体は見つけたから、秋になったら赤い実を確認しに来ようかな。

 

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さて、俳句

先週見たオオヨシキリ(行々子)を描いた。

 

頭がボサボサしているのと、クチバシの下のアゴ髭が特徴

 

ギョギョシ、ギョギョシと鳴き声を頭の中でリピートしながら描いていたら、俳句が浮かんだ。

 

 そのままでよしと小雨の行々子

 

えっと~、「よし」は「良し」「葦」「ギョシ(鳴き声)」にかけまして、「あなたはそれで良いんだよ」とオオヨシキリに肯定されたようなホンワカした気持ちになって、、などという説明は不毛ですかね。

 

俳句、へっぽこですが、ちょっと楽しくなってきました (*^▽^*)