テレビを見ていたら、何かの番組で「日本人の77%が何かしら不安を感じている」と言っていた。
ふーむ、みんな不安なんだ、と気の毒に思い、それでも一生懸命生きるしかないんだよね、と愛しくも感じる。それにしても八割近くが不安とはΣ(・□・;)
それぞれの現実は如何とも変えられないが、少しでも安心して過ごていけたらいいね、と思う。
私は、自分自身が不安であれこれ考えて怯えている。自分で勝手に不安になっているのだ。しかし、勝手に不安になるってことは、考えを改めれば勝手に幸せにもなれるってことかも知れない、と勝手に思う。
パウロ・コエーリョの「アルケミスト」では、こんなこと言ってる
「僕の心は傷つくのを恐れています」ある晩、月のない空を眺めている時、少年は錬金術師に言った。
「傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだとおまえの心に言ってやるがよい」
思い悩むことなかれ、ってことですね。
不安や心配なことは考えないようにしよう。
老後の不安? なるようになるさ。
自分自身の不安? 大丈夫、大したことじゃない
いろいろ考えてしまう脳は、他の楽しいことで埋めてしまえばいい、と考えていたら、昔のジュリー・アンドリュースの映画「サウンド・オブ・ミュージック」の中の「私のお気に入り」という歌が浮かんだ。
雷を怖がっている子供たちに「お気に入りを考えて」と歌う。
私のお気に入りは何だろう。自然の風景、星空、雲、雨、鳥、猫のゴロゴロ(喉鳴らし)、アイスクリーム、ダライ・ラマ、穂村弘、のんびり走ること、等等。
昨日は、少しだけ涼を求めて行った箱根で、お気に入りや好きなものを再認識してきた。
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芦ノ湖に向かう途中の仙石原
一面のススキの原。秋には大勢の人で賑わうが今は誰もいない。
草の上を風が吹くと、サワサワと端からなびいて風の通り道がわかる。
巨大な動物が寝そべっていて、そのモフモフした毛の上を風が吹いているようにも見える。気持ちよさそうヽ(^o^)丿
雨上がりの芦ノ湖畔、ビジターセンターから野鳥の森あたりをテクテク歩いた。
そういえば、この日は湖畔の森ばかり歩いて湖を全く見なかった(;^ω^)
雨があがり、木の香りがする森が本当に好き\(^o^)/
緑のモミジも涼しげ。
苔っぽい地面。虫や、小指の先くらいの小さいカエルがいたりする。
キビタキが現れピッピロピーと鳴いていた。オオルリのさえずりらしき金属的な澄んだ声も聞こえるが姿は見えず。
空が晴れてきた
木も草も木漏れ日も眩しい。
歩いていると、周りで急にヒグラシが鳴きだした。「カナカナカナ・・・」。少しずつトーンを変えていろいろな方向から聞こえてくる。ヒグラシに囲まれ耳の中でカナカナが響き渡る。
しばらくすると急に鳴きだしたヒグラシの音は急に止まった。鳴きながら通り過ぎていったのだろうか。辺りはまた静かになった。耳を澄ますと遠くでカナカナと微かに聞こえる。
夏は暑くて苦手だが、気に入っているところがあるとすれば幻っぽいところだろうか。夏の太陽の下を歩いていると、どこか白昼夢のようで現実感がない。眩しい光の中、景色のコントラストが強すぎて、逆に視界がボンヤリする。周りが幻のような自分が幻であるような、私の脳が暑さでイカレているのだろうな。でも、この感覚もちょっとお気に入り(危ないかも)。
九頭竜の森セラピーロード
まっつぐ
この湖畔の道は、古木、大木がたくさんあって、重厚な空気に囲まれている感じ。
ソウシチョウがたくさんいた。
去年は、センダイムシクイやヤブサメの声もしたのだが、今年は聞こえない。
ビジターセンターに戻り、ロープウェー側の林を散策していると、流れ者のエナガがやって来てひとしきり騒いて去っていき、その後、初めて見る鳥が、、、。
スズメより大きいがヒヨドリよりちょっと小さい、羽はグレーで、胸はまだら模様、お腹は白。何だろう黒ツグミの黒くないやつ。メスかな幼鳥かな、ちょっと羽がボサボサしていたから黒ツグミ幼鳥かも。
そしてそして、ずっと会いたかった鳥に会えた。
お目目の大きなコサメビタキ。超超可愛いの💛
って、この前ノビタキが可愛いと言っていて、その前はジョウビタキのメスが可愛いとか言って、可愛いしか言えんのかい、と自分で突っ込んでおく。だって、語彙力ないんだもの。
あの子もこの子もそれぞれに可愛い。コサメちゃんはホントに可愛らしい鳥です(#^.^#)
漢字では「小鮫鶲」だそうで、私のイメージは「小雨鶲」なんですが…なんてことはどうでもいい、会えて嬉しいよ\(^o^)/
箱根もまた好きな場所です。
これからも、もっと「私のお気に入り」を自覚し味わっていきたい。
さて、アイス食べよ。