メガネを新しく作った。
もちろん老眼鏡で、作ったのは私でなくメガネ屋。
遠くは普通に見えるのだが、細かい文字の文庫本が読めなくなってきたので、マズイと感じ、7年ぶりにメガネ屋に行った。
新しいメガネは実によく見えて感動した。スマホの文字の「ブ」と「プ」の違いもハッキリわかる。素晴らしい(*^-^*) 新しいメガネをかけたままうっかり遠くを見ると急に視界がぼやけてクラリと目まいがするが、そのうち慣れるでしょう。
メガネケースをサービスしますと、何種かのケースを並べられ、選んだのがこれ
にゃんこが描いてあるところが気に入ったニャン(=^・^=)
このケース、コロンと丸いところも気に入ったのだが、丸いからよく転がる。
銀行に行ったときの話
銀行の待合スペースは、コロナ禍のあれで座席は一つ置きに×マークが貼られて座れなくなっている。
座れる椅子に腰かけ、書類で膨らんだクリアファイルの上にメガネケースを重ね、隣の空いている椅子の上にポンと置いたところ、メガネケースは膨らんだクリアファイルの上をコロコロと向こう側に転がっていった。空き椅子の向こうにはおじさんが座っている。
あわや、メガネケースがおじさんにぶつかるっ、という寸前で捕まえた。ホッ(^-^;
窓口に呼ばれて手続きを済ませ、椅子に戻って、何も考えずにまた同じこと(膨らんだクリアファイルの上にメガネケースを乗せて、隣の椅子にポンと置く)をしてしまい、メガネケースはコロコロ転がり、慌てて手を伸ばして捕まえる。
学習しない自分(;一_一)
このメガネケースは転がるから気をつけないとな、と認識したものの、他のケースに替えるという頭はなく、そのまま使っていた。
自分の粗忽さ加減を考えたら、この時点で別のメガネケースにするべきだった。
先日、電車で出かけた。
用事を終え帰って来て、最寄り駅で電車を降りた。
電車の中で本を読み、メガネをかけたままホームに降り、クラリとした。「ああ、新しいメガネだから遠くを見るのがキツイんだった」と思い、メガネを外してメガネケースにしまおうとして手が滑り、ケースを落とした。
足元にコロン、コロコロコロ転がって、電車とホームの隙間に落ちていった。
( ゚Д゚)!!
メガネケースころりん すっとんとん
おむすびころりんのネズミたちの歌が頭に浮かぶ。
電車のドア付近に乗っていた男性も同じ光景を見たようで、気の毒そうな顔でこっちを見ている。(「このおばさん何やってんだ」という顔だったかもしれない)
なすすべもなくドアは閉まり、電車は発車した。「バキッ」という音がしないことを心から祈った。
電車が行った後、恐る恐る覗き込むと、線路とホームの間にメガネケースがちんまりと転がっていた。無事なようだ。
ホームに駅員などいない田舎の駅なので、階段を駆け上がって改札横の駅長室(駅員室?)に行き、「すみません、線路にモノを落としてしまったのですが、、」おずおずと言うと、年配の駅員さんが「あー、はいはい、線路にね、ちょっと待ってくださいね」と答え、慣れた様子で長いマジックハンドを使って拾ってくれた。
少し傷がついたが、メガネケースは無事に手元に戻ってきた。
迷惑そうな顔ひとつせず快く救出してくれた駅員さん、ありがとうございました。
この事件?以来、外に出かけるときは別のメガネケースにメガネを入れることにしている。にゃんこのケース、気に入っているんだけどな、ストッパーをつけるとか転がらないようにできないものか、と目下思案中。