みちべぇの道

道だとか橋だとかが好きで、走ったり歩いたり道に迷ったり

夏の暑さを味わうラン

ちょっともうヤケクソ(;^ω^)

カーエアコン故障による灼熱の車中での強引な暑熱順化も、その後の、戻り梅雨でリセットされ、

先週、真夏の連日ランで暑さに慣れたと思ったら、週末の涼しさで、これもあっさりリセット。

やっぱり暑い。暑さに慣れない。鳥を数えても暑し。

じゃあ、暑さを心行くまで味わいましょう。開き直った。

 

今朝は、目が覚めると既に外は明るく時間は5時を過ぎていた。げ、寝坊した(-_-;)。でも走る。

エアコンの冷気が残っている寝室を出ると、廊下はもうモワンと暑い。

顔を洗って着替えて麦茶を一口飲んで、外に出た。

家の前の梨畑に張られた鳥よけのテープが、風に揺れてキラキラ光っている。梨の実は一つずつ袋をかけてあるのに、鳥は食べにくるのかな、袋を破って食べるのかな、そんな賢い鳥はカラスかな。梨農家も大変だね。

そうだ、先週、この梨農家の軒先で買った幸水が冷蔵庫で冷えている。走り終わったら食べよう\(^o^)/

取り敢えず、楽しいことを考えて走り出した。

 

空は晴れ、山がよく見える。大山に雲が乗っている。

 

今日も暑くなりそう(いや、もう暑い)

 

海からの風が吹いているが、追い風なので体感的には無風 (ー_ー;

あっちぇーのぉ(魚沼弁)

 

暑くても散歩している人はいて、前を歩いているおじさんは、誰かに向かって手を振っている。川の対岸に知り合いでもいるのだろうかと見ても誰もいない。おじさんの視線の先には、一羽の若いアオサギがいた。

おじさん、川岸のアオサギに手を振っていたのだ。知り合いはアオサギだったのか。アオサギって人に慣れるのだろうか?じっとこっちを見ていたが、近づいていくとすげなく飛んで行ってしまった。去っていく鳥を見送るおじさん、と私。何となく(´∀`*)ウフフ、となる。

 

それにしても暑い。目の下から汗が吹き出し、腕もテラテラ光ってきた。汗、出すぎ。干からびる、何か水分を!! 川沿いの道から逸れて公道に入り、車のスクラップ工場の横にある自販機で飲み物を買うことにした。

以前、ここを通った時、スクラップ工場からコーランのような歌声が聞こえた。イスラム教徒が働いているのだろうか、と思った。遠い異国の歌は何故か懐かしいような響きで心が落ち着いた。今は何も聞こえず、辺りは静かだ。

暑さにうだりながら自販機でお茶を買った。この時、私は大きな間違いをしてしまった。

うっかり「あったか~い」ボタンを押したのだった。

っていうか、何でこの時期に暖かいお茶を売ってるの?ムスリムは冷たいものを飲まないの?

 

痛恨のミス(>_<)

 

しかも、ペットボトルではなく、熱伝導率の高いボトル缶。熱っ。

アチアチ言いながら、それでも半分くらい飲み、残ったお茶の入った缶をランニングパンツのポケットに入れて走った。あっつい。更に汗が出る。

いいんだ~、夏でも暖かい飲み物は体にいいはず、と自分に言い聞かせ、「今の状況はその限りではない。冷やすべきでは?」という声は聞こえないことにして、また走り始めた。

 

復路は向かい風。少し呼吸が楽になり、太陽を背に自分の影を見ながら走る。

流れる川にドボコンと飛び込んで、おうちの近くまで流されたい、と思う。(1年に2~3回同じことを考える。)

川沿いの道は木陰がないので背中が熱い。違う道に行ってみよう。

また川を逸れ、木のある道に移動した。

 

ふーっ、木陰って素晴らしい(クラクラしていたので写真がブレてる)

草の中から「リーン、リーン」と鈴虫の鳴き声がした。お盆が近いものねぇ。

鈴虫は「生まれたきた苦しみ」なんてこと考えないんだろうな。人間より余程過酷な世界に生きているのにね。ヒトの前頭前野って厄介なものですね。

 

この道をまっすぐ行くと家に帰れなくなるので、少し走ってまた川沿いの道に戻った。

ポケットのお茶はなかなか冷めてくれない。足が熱い、背中も日に炙られて暑い。空気が熱い。全てあつい。

ムンク「叫び」のようになりながら、ヨレヨレと家に帰りついた。

止まったとたん滝汗が流れ、目に入り沁みる(@_@。

 

ダイニングテーブルの上に、切った梨が乗っていた。わお\(^o^)/立ったまま食べる。(お行儀が悪い)洗面所から出てきた夫が「おいしいでしょ」と言う。

うん、すごく美味しい。冷たくてみずみずしくて甘くて、最高!梨は果物の中で一番好きかも(*^-^*)モグモグ

 

ぬるいシャワーを浴びて、扇風機の前で髪を乾かしている間もまだ汗が止まらず、もう一度服を着替えてようやく人心地ついた。

 

盛夏の暑さ(と梨)を心ゆくまで味わったランでした(;^ω^)