みちべぇの道

道だとか橋だとかが好きで、走ったり歩いたり道に迷ったり

新潟魚沼里帰りの旅④

4日目(最終日)

上原の最高傑作な空

昨日の朝ランがとても楽しかったので、今朝も同じルートをラン。

結局、3日連続 上原で朝日を見ることになる\(^o^)/ 今日も良い天気。

ひぃこら上っていくと、待ち受けていたキドが「さっき、空がすごいキレイだったよ」と、スマホで撮った写真を見せてくれた。

 

陽の光が拡散して空が七色に滲んでいる。そして上空にうっすら白い帯が。

これって、尾瀬で見た白い虹と同じ現象じゃない?

なんて美しい。最高傑作な景色だ。(私は気付かず走ってたが)

やるなぁ、うわっぱら(*^-^*)

 

太陽が出てきて、二人で記念写真を撮った。

 

こんなに足が長いといいなぁ。

 

もう決してかえってこないことで
かけがえがないと思わせる平凡な時間

  谷川俊太郎 「更地をみつめる」

なんちゃって

 

只見線復旧開通をこの目で見る、はずが・・・

今日は10月1日。2011年の豪雨災害で不通になっていた只見線が復旧し、会津若松から小出まで全線が再開通する記念すべき日だ。

運転再開を記念して、国鉄時代の「キハ 45・52 形気動車」の塗色をオマージュした車体ラッピングの列車が走るのだって。見に行こう!と意気込んだのだが……

「列車、只見で止まったままだよ。動いてない」キドがスマホを見ながら言った。

車両トラブルが起き、運転見合わせをしているらしい。あらら(@_@。

 

駅前の農協に買い物に行ったついでに、駅に寄ってみると何人かの村人が集まっていた。役場の人(たぶん)が、団扇みたいなものをくれた。

 

 

列車来るのかな? しばらく待ってみよう。

ホームには、謎の風船人形が

 

手を振れる仕掛けなのね。

 

そこに、獅子舞の獅子を持ったおじさん登場

 

このおじさん、趣味で獅子を集めているのだって(6体持ってるとな)。「前髪は人毛、後ろの毛はビニール」とか「獅子舞の獅子は尻尾がある」とか、説明してくれた。

・・・列車は来ない。

獅子舞おじさん、「このスノーマン(謎の風船人形)も私が作ったんです。こうやると手が動く」手を動かしてみせる。

・・・列車は来る気配がない。

獅子舞おじさん、「最近はね、書を始めてね、思い浮かんだ言葉を書いている。自分のために楽しむことが大事ですよ。云々・・・」

まあよくしゃべること。そこへさっきの役場の人がやってきて「列車は来ません。お疲れさまでした」と宣言し、皆帰っていった。

私「残念ですねぇ(やっぱりな、と思っている)」解放された。

 

駅舎を出、キドがぽつりと「獅子舞の人、柏屋さんあたりの店主じゃない?」

ふーん、柏屋さんね、えっ、うそっ!

柏屋は村に一件だけの洋品店で、私が高校生のとき、跡取り息子が大学を卒業して都会から帰って来、店で修行していた。

その跡取り息子は、当時、中井貴一ばりのシャイな好青年(記憶は美化されるもの)で、私が学校帰りに国道をトボトボ歩いていると(試験中などはちょうどいい時間帯の列車がないので歩いて帰っていた)、店のワゴン車で通りかかった彼は家まで送ってくれた。穏やかな雰囲気の親切な人だった。

その跡取り息子の40年後が、今のぺらぺら話す獅子舞おじさん (・o・)

信じられない。しかし撮った写真を見ると、、確かに面影がある (゜゜)

まあ、40年も接客業に勤しんだら、口数も多くなるよね。

あちらは私を忘れているだろうから「見かけない顔だけど観光客かな」という感じで、サービス精神を発揮してくれたのだろう。

村も人も変わるものだ。私だって歳をとった。そういうものだ。と、意味不明に自分を納得させたのだった(;^ω^)

 

さて、帰るか

私が新幹線に乗る浦佐駅は、キドの帰る街とは逆方向にある。にももかかわらずキドは、私と一緒にバスと列車に乗って浦佐駅まで送ってくれた。

キハ 45・52は見られなかったが、小出駅にちょっと変わった車両の只見線がいた。

 

満席、撮り鉄の方々もたくさんおられました。

 

浦佐駅前の小玉屋でお昼ごはん

 

fd-kodamaya.com

 

普通のファミリー食堂風の店だが、何とびっくりな美味しいモノをいただいた。

いろいろ美味しかったのだが、「天恵菇(てんけいこ)」という超肉厚シイタケが絶品だった。その風味から「山のあわび」と言われている。私たちはフライで食べたが、刺身や天ぷらや色々な食べ方があるようだ。もうね、美味しくて感動しましたよ。感動のあまり写真を撮るのを忘れたわヽ(^o^)丿

新米の魚沼コシヒカリのおにぎりも美味。食べて飲んで喋って、楽しい晩餐だった(昼だけど)

 

浦佐駅の改札口で「じゃぁまたね」とあっさり別れ、現実に帰る新幹線に乗ったのでした。

 

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先月、キドから「遊びに来るの、9月28日~10月1日でどう?」というメールを貰ったときは、「え?4日間?そんなに長い間いいの?」驚いた。嬉しいけど迷惑なんじゃなかろうか、遠慮して2泊3日にしたほうがいいのか、考えたが、「まあ、キドだからいいか」とお言葉に甘えることにした。

今回の旅は、とことんキドに甘えた。甘えてばかりでゴメンね、ミコはとっても幸せなの♪ 実に優しく面倒見の良い友だちを持ってワシは果報者じゃよ、と思う。

キドさま、大変お世話になりました。ずっと良いお天気で、自分の生まれた村はこんなに綺麗な景色があるんだ、ということを再認識し、面白い話を聞き、遊び倒し、飲み食いし、ちょっとだけ走り、本当に良い旅だったよ。ありがとう(*^-^*)

 

こうやってブログで振り返っている間も幸せだった。

読んでくださった方々、やたらと長い日記にお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

 

さぁ、来週からガンバロ(^_^)v