昨年秋に魚沼里帰りの旅をしたとき、友だち キドが「今度は春に木の芽(山菜)摘みにおいで」と言ってくれたので、先日、5月25日~28日の4日間、新幹線でバビューンと行って参りました。
いや、最初は3日間の予定だったんですが、今年は5月28日に『南魚沼グルメマラソン』があるとキドが教えてくれ、私は「うーん、二人の旅は いろんなところを歩き倒すだろうし、お酒飲みたいし、そんな最終日に走るのはキツそうだし、4日も居座ったら迷惑だろうし・・・」と躊躇したのですが、キドが
「しのごの言ってないで さっさとエントリーしろ!」と 。(こんな言い方はしないが、こんな風なニュアンスだった)
やっぱり走りたい気持ちはあったので、ありがたくお言葉に甘えることにしました。
ではでは、旅の記録をさっくりと残しておこう。
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1日目
木の芽はピークを過ぎたが
今年はいろいろが早くて、木の芽(アケビの芽。ほろ苦くて美味しい山菜)も五月中旬くらいがピークだったようで、私が行ったときは既に「芽」ではなくなりつつあり。
裏山に行ってはみたが、雑草が伸びて踏み込みにくくなっていた。蛇がいそうでコワイ (゜-゜)
目的の木の芽摘みは諦めて、田植えが終わったばかりの田園風景をひたすら眺めていた。
右を見れば越後三山
左を見れば権現堂
この季節ならではの景色
子どもの頃は この景色を「山に閉じ込めれているみたい」と憂鬱に感じていたのだけれど、今、大人になって見ると、故郷はこんなにも良いところだったのかと思う。
春はまた一層と美しい
再びのまりさん
夕食は、まりさんの家にお呼ばれした
まりさんはキドの友だち。元気な82歳
まりさんが作ってくれた山菜尽くしのおかずは、どれもこれも美味しくて
右側、ビールの下が蕨(わらび)、その下が木の芽!、姫タケノコ。真ん中のピンク色が芋茎(ずいき)タッパーの中はアザミ(紫の花が咲くアザミとは別の種類らしい)
山菜も、大人になって 「美味しい」と感じるようになった食べ物ですね。
蕨がもう美味しくて美味しくて、ちょこちょこ箸をのばしていたら、まりさんが「全部食べな」と お皿ごと渡してくれた ヽ(^。^)ノ
これからの旅の予定などを話し、和やかに食事は進み
キドがトイレに立ったとき、まりさんが私に
「キドさんは、あんたがいてくれてよかったねぇ」と
真面目な、優しい顔で言った。なんだかジワッときた。
ほんとうに。。そうだといいな
星空散歩
まりさん宅を辞して、夜の散歩に出かけた。
私が「田んぼに映る月が見たい」とワガママを言ったので、星空の下を二人で歩いた。
月は三日月と半月の間くらい、西の空に傾いているのだが、西側が高くなっている土地なので、田んぼに映った月を見るのは難しい。
山側に上へ上へと移動して、なんとか田んぼの中の月を見つけた。
カエルの大合唱に囲まれて、水の中でゆらゆら揺れる月
あぜ道をゆっくり歩いていると
ホッホー ホホッホホッホー
近くの木の上で フクロウの鳴きはじめた
ごろすけほっほー 深い鳴き声が山に溶けていく
空に散らばる星々と、二つの月と、カエルのゲッコゲッコと、フクロウのホッホーと
たいそう賑やかな、夜の散歩だった
つづく