湘南国際マラソンの計測タグを封筒に入れて事務局に送った。
明日、大会に参加して走れるところまで走ろうか、とか
江ノ島まで走って、そこから電車で帰ろうか、とか
考えてみたけど、なんだか切なくなったので、やめた。
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昨日、電車に乗って三浦海岸に行き
半島の突端をぐるっと散策しました。
風が強く、波浪注意報が出ているが気温は１７度くらいと暖かい。
海の向こうは房総の山々。千葉、近いねぇ
藍色の海
歩き始めてすぐに、強風で帽子が砂浜の方まで飛んで行き
拾いに行ったら、馬がいた
騎馬の人たち。波打ち際をポクポク歩いたり
ときどき軽やかに走らせたり、優雅な感じ。
でも、私は自分で走るのがいいや
（昔、北海道で落馬したことがあるので馬に乗るのが怖い。どんくさい奴）
馬たち、結構近くまで来てくれた。とても優しい目をしてた。
少し歩くと、今度は海岸に何か干してあった。
おっ、大根 ＼(^O^)／
三浦は大根の産地で、この後も「三浦大根」の畑をたっぶり眺めることになります。
しかし、砂浜に干してある大根なんて初めて見たよ。
塩辛くならないんだろうか？ 塩辛くしてるんだろうか？
三浦海岸おもしろいな(^^♪、と思いながらテクテク歩いていると
今度は、海の美しさに足が止まった
わぉ (*^▽^*)
藍色と青の間のグラデーション
太陽の光を反射して銀色が入り、海の表情がどんどん変わる
坂道を上り、カーブを曲がると
海の様子がまた少し変わった
遠くの海は波が荒く、岩にあたってザバコーンと砕け
近くの海は漣
へー、全然違う
更に道路は上り坂、右側にカーブする道を えっちらおっちら上っていくと
高台に出た
これは大根ではなくブロッコリー畑、と貨物船
大根畑はこちら
三浦半島は坂が多いな、と思いながらテクテク
面白いのは、
カーブを曲がるたび風景が変わる
宮川公園の展望台から伊豆大島を臨み
公園内では風車がぐるんぐるん回ってた
真横から見上げてみた
半島の突端に近い道
強風を受けて黙々と歩いていると
一つの短歌が頭に浮かんだ
鳥の雛飛べないほどの風の朝 泣くのは馬鹿だからにちがいない（穂村弘）
鳥の雛は、生きるために鳴くのだろうけど
ピーピーと「痛い」「辛い」「切ない」と、泣いてはいないけど騒いでるいる私は
やっぱりちょっと（だいぶ？）馬鹿なんだろうな
馬鹿というか、できそこないというか。
もっと賢くなったら、心穏やかに生きられるのだろうか。
考えていたら、前にも少し触れた しんめいＰの「自分とかないから」の一文も思い出した。
「強い／弱い」「善い／悪い」「有る／無い」すべて縁しだいで、どんどんかわっていく。
自分の「かわらない本質」は成立しない。つまり、不変の「個性」、不変の「性格」、不変の「アイデンティティ」はありえないのだ。
確固たる自分などないから、当然「自分」の悩みの存在しないというわけだね。
理屈は解るけど、自分の思いを簡単に手放すことはできるんだろうか
うだうだ・・・
当時の龍樹（りゅうじゅ）というお坊さんは
「私は馬鹿だ」「だから〇〇できない」という考えを
「戯論」だといったそうな。
龍樹は、こういう間違った考えを「戯論（けろん）」とよんだ。
「クソしょうもない考え」という意味だ。
やーねー、お下品な。クソって言うな
でも、「あなたはかけがえのないオンリーワン」とか言われるより
「あんた間違ってるよ、目を覚ませ」ってはっきり指摘してくれるほうが
言ってることが筋が通っていれば、むしろ響く気もする。
そもそも、すべての悩みは成立しないのだ。
だから絶対大丈夫なのだ。
とある。
絶対大丈夫という言葉に愛を感じるよ。
龍樹というお坊さんは、口は悪いけど（著者の翻訳の口が悪い）
結構沁みる。
痛みや自己嫌悪にとらわれず、真摯に向き合いながらも
基本は流して気楽に生きていけたらいいな
てなことを、だらだらと考えながら歩いていた。
その後、城ヶ島、には行かず
三崎漁港でマグロ丼を食べて（写真を撮る余裕もなく がつがつ食べた）、三崎口駅まで歩いていると
途中に「小網代の森はこちら」みたいな看板を見つけ
ふらりと立ち寄った
誰もいない
何もいない
案内板には「蝶やトンボやホタルやカニがいるよ」てなことが書いてあるけど
皆さん、もう地面の下で眠りについているみたい。
静けさが妙に心休まる
森の中なので風は感じないが
上空を、ときおりゴーっと強風が吹き抜け
木の葉がパラパラと回転しながら降ってくる
木道を下っていくと
また海
小網代湾
もう夕方になってきたから帰らなきゃ
森を出て 歩いているうちに
空は夕焼けになってきて
大根畑を茜色の雲が覆う
２３キロ歩いた
いろいろな海を見て
いろいろな雲を見て
いろいろな邪念に身をゆだねて
風の中を一日歩いた
３月には、この地で三浦国際市民マラソンがあり
参加賞として三浦大根がもらえるんだって
大根もらいに、兼 走りにいこうかと
ちょっと思った。
坂道キツそうだけど。。。
