先週末、福島県に行ってきました。
1日目:浄土平
この日は安達太良山に登る(といっても途中までロープウェイ)はずだったのだが、登山口は雲の中で真っ白。気温8度 さぶっ
ロープウェイは動いていたけれど、視界が悪く遭難しそうな気がしたので登山は中止。
じゃあ、これからどうしようか? 一切経山(いっさいきょうざん)を見に行ってみる? と、急遽 浄土平に向かった。
突然の変更なので、夫も私も予備知識なしの行き当たりばったり旅となるのでした。
浄土平、、お浄土のような清々しいところなのかしら (^^♪
と期待したのだが、、
浄土平駐車場で車を降りると、目の前には茶色の山。立ち込める硫黄の匂い
一切経山の中腹からは、白い煙がシューシューと噴き出ている
浄土というより地獄の風体?(どっちも行ったことないけど)
「一切経山」という変わった名前は、昔の権力者だかお坊さんだかが(所説あり) 一切の経典、つまり仏教が説かれている全ての経典をかき集めて この山に埋めたところから名付いたのだだそうな。
なんで埋めたの?
Wikipediaには「山岳信仰に関わってつけられたのかもしれない」と、曖昧な記事が載っていたが、実際に山を見て、たぶん山が大噴火を起こさないように祈りを込めて埋めたのだろうな、と思った。
権力者も高僧も山を鎮めることはできないから、お経を埋めることくらいしかできなかったのでしょうね。自然には逆らえない。
浄土平は散策コースがいくつかあり、この日は山の上の鎌沼に行ってみようという話になった(2時間コース)
曇り空の下、歩き始めた
山の麓の湿原を通り
白っぽいエメラルドグリーンの川を眺め
水たまりだらけの山道を1時間程登って、鎌沼に到着
山頂の沼は、鎌の形をしているから「鎌沼」だと。
沼の畔のシラビソの木の上にホシガラスがとまっていた。
ヒョイと地面に下りたり、また木の枝に乗ったり
ホシガラスは何となく愛嬌があるね
沼に映る緑
束の間 頭上に現れた青空を池塘が教えてくれた
一切経山の噴気が途切れることなく昇っている。地球のエネルギーを見せられている感じ
眼下に、吾妻小富士が現れた
吾妻小富士は、麓の駐車場から山の縁だけは見えるのだが、こんな立派なカルデラがあるなんて想像もしていなかった。
上からの景色は、富士山の山頂を見下ろしてようで面白い (*^▽^*)
湿原に下りて、三途の川を渡って(嘘)この世に戻った。
この川、とても透き通った水で、川底のあちこちからぷつぷつと空気(ガス?)が湧き出ていて不思議な雰囲気を醸し出していた。(写真でうまく表現できていないのが やや哀しい)
浄土平は、お浄土でも地獄でもなく、清々しく厳しい 生きている現世だった
楽しかった。
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良いお天気でありますように
(つづきます)