旅ランの朝ラン
サウナのおかげか ぐっすり眠れた二日目の朝、ホテルの近くの毘沙門堂まで、ふらりと旅ランの朝ランに出かけた ♪
そういえば昨年も京都で旅ラン朝ラン♪ とか言って、しっかり道を間違えたのだった(;^_^A
今年は大丈夫か?
大丈夫、毘沙門堂はとても解りやすいし近い(去年も世界一解りやすい道を逆方向に走ったが)。
取り敢えず行ってみよう。
6時過ぎにホテルを出て、山に向かって走る。さぶっ(>_<)
緩やかな上り坂をトコトコ
琵琶湖疎水を越えて、どんどん上って
思いの他 早く毘沙門堂に到着した
真っ暗 (^-^;
この小さな橋は「極楽橋」という。
昔、後西天皇がこの地に来たとき「橋より上はさながら極楽浄土のような清浄華麗な霊域である」と申されたそうな。
では、階段を上って清浄華麗な地へ足を踏み入れてみましょう。
毘沙門堂は、春は桜、秋は紅葉の景色が美しいことで有名だが、この朝は参道に落ちた紅葉も掃き清められ、すっきりと何もないお寺だった。
その何もなさが かえって清々しく感じた。
ひと気のない境内を歩き、冷たく静謐な空気に浸った。
ちょっと浄化された気がする。帰ろ
坂道をタッタッタと気持ち良く下ってホテルに戻り、お風呂にドボンと入った。うーん、こっちも極楽 (*^-^*)
朝食は京懐石ビュッフェ。湯豆腐、胡麻豆腐、湯葉、生麩は柚子味噌と山椒味噌の2種、宇治ほうじ茶の茶粥と粕汁。そしてなぜか近江牛のしゃぶしゃぶ、、等を堪能し、ゆっくりと朝を過ごした。
そして醍醐寺へ。
天気予報では昼から雨になるという。雲が低い。
伽藍エリアは人が少なくガランと、、、(言わずにはいられない)
あちらもこちらも紅葉の落ち葉だらけ。枯葉の敷き詰まった境内を歩く
枯れ紅の水くくるとは
今日もまた雨が降ってきた。
醍醐寺座主の本坊、三宝院を特別拝観できるというので、室内に避難した。
庭園。苔むした橋が渋い
部屋の中に桜が
床の間の前に座ると、枝垂桜の花びらが降ってくるような感じがした
一番奥の間に、快慶作の弥勒菩薩像があった(撮影禁止です)
快慶の最高傑作だそうな、柔らかな表情をしている。
確か弥勒菩薩は未来の仏様ですよね。それも途方もない先
ごじゅうななおく!( ゚Д゚) 太陽系の寿命が終わっている?
でもまあ 弥勒さん目線から見ると、醍醐寺が建てられた平安時代も、快慶が弥勒菩薩像を彫った鎌倉時代も、私たちの現在から遥か昔というわけではなく、快慶も私たちも同じ時を過ごしていると言えそう。
57億年から見れば千年なんて あっという間だものね。
そう思うと平安・鎌倉時代の人々も身近に感じるものだと、弥勒菩薩像の穏やかなお顔を見ながら思ったのだった。
宇治平等院で「お迎え」を見る
雨は本降りになってきたが、宇治平等院に行った
鳳凰堂 今回の旅の写真はみんな暗い(;^ω^)
雨なのに人が多い。観光名所だからなぁ。
鳳凰堂は観光客が多いので中には入らず、隣のミュージアム、鳳凰館に行ってみた。
木彫りの「雲中供養菩薩」が、楽し気に飛んでいた。
菩薩たちはそれぞれに小さな雲に乗り、琵琶やら笙やらシンバルみたなものやら、多種の楽器を奏でている。天上の音楽を奏でながら死者を極楽にお連れするらしい。
極彩色の絵もあった。
亡くなる人の家に向かって、天上から阿弥陀如来を取り囲んだ華やかな菩薩音楽隊が降りてくる。楽器の種類からいって それはそれは賑やかな心躍る一行であろう。
ピーヒャラ ベンベン ジャーン ♪ ←音楽の表現が拙すぎ
お祭りのようだ。こんなお迎えがあるのなら、浄土に行くのも楽しそう。
天上の音楽を想像しながら鳳凰館を出て雨の中へ
宇治川沿いを歩き、お店でお抹茶をいただいて体を温め、宇治茶を買って帰った。
川の上を小さな鳥がしきりと飛んでいた
飛び方がツバメに似ていたが、冬にツバメのはずもない
双眼鏡で姿を追ったけれど、薄暗いし飛んでるしで解らずじまい。
なんだったんだろう?
明日は最終日。どうやらやっと晴れるらしい。
まだ続きます。