みちべぇの道

道だとか橋だとかが好きで、走ったり歩いたり道に迷ったり

感謝の穴

今朝、途中から見たNHKの「Dearにっぽん」

仙台の和菓子職人を紹介していた

 

www.nhk.jp

 

日常のいろいろな体験や想いが込められた、ひとつ50gの和菓子

中でも「感謝の穴」と名付けた和菓子に心惹かれた。

温かな色(黄色のようなオレンジのような)の真ん中に小さな穴があいていて

そこに「感謝」を入れる、って言ってたな

その発想に至るまでの彼女の人生に、思いを巡らす。

 

老人施設に入居しているお母さんとのやりとりがよかった。

お互いが取材者に向かって

母「この人(娘)がいるから、私は生きていけます」

娘「この人(母)がいるから、私も生きていけます」

美人で毅然としたお母さんと、空ばかり見ていた少女時代だったという娘さんと

これまでいろいろあったんだろうな、と思う。

今はお互いに感謝しあって、、「よかったね、よく頑張ったね」と涙しました。

 

「感謝を入れる穴」

なんか、具体的で素敵です。

日頃の感謝の気持ち、

今日はその穴に、ちょっと入れておこう

みたいな

 

最近、体調があまりよくなくて

健康であることに感謝しなきゃとか

走れることに感謝って言うけれど

私はどれだけ心から感謝しているんだろう

家族とか食材を提供してくれる生産者の人たちとか

日常のいろいろな全てに感謝するべきなんだろうけれど

範囲が広すぎるし、なんだか曖昧なまま「感謝」という言葉だけが

一人歩きしている感じがあるなぁ。

 

でも、番組を見て

きっと「感謝する相手に何をするべきか」かよりも

「ありがとう」と思う気持ちをいつも心の中に持っていることが大事なんだと思った。

そうしていれば、たぶん優しい気持ちになれるし

いつか誰かの役に立てるときが来るかもしれない。

 

感謝をの気持ちを、いつも思い出せるように

「感謝の穴」みたいに、実在する「感謝の置き場」が私も欲しい、と考えていたら

昔、娘にもらったとんぼ玉のことを思い出した。

通っていた絵画教室のイベントで作ったヒスイ色のとんぼ玉。ガラスの中に入った空気の粒にも味があり、気に入っていつもカバンに下げていたのだが、金具が壊れかけて、それ以来ずっとしまっていた。

どこにしまったっけ?ガサガサ

 

あった

 

穴も開いてるし

これを私の、感謝の穴にします

ずいぶん古びて傷も多いけれど、いつも近くに置いておこう。

 

良い番組を見ました(途中からだけど)。

NHK+に加入しようかな