一年に一度くらい 行きたくなる県立相模原公園。
昨年は、雨の菖蒲園(水無月園)を歩きましたが、
今年は温室(サカタのタネグリーンハウス)で南国の植物を見てきました。
真ん中にある建物の奥に温室があります
入場料は100円
この温室は以前も一回入ったことがあり
たしか仏教の三大聖樹(無憂樹、菩提樹、沙羅双樹)があるんだよね
・無憂樹:この樹の下で釈迦が生まれた
・菩提樹:この樹の下で釈迦が悟り得た
・沙羅双樹:この樹の下で釈迦が入滅した
釈迦にまつわる三本の樹
まだあるかな
ありました
これは無憂樹(むゆうじゅ)
憂いの無い樹
この樹にはオレンジ色の香りの良い花が咲くのだそうな。
昔、散歩中の摩耶夫人がその花に手を伸ばしたときに
彼女の右脇の下から釈迦が生まれたというから
摩耶夫人もびっくりしたでしょうねぇ (@_@。
そして、生まれ落ちた釈迦は
にゃんぱらりんと地上に降り立ち(ここは私の想像)
7歩 あるいて、片手で天を、もう片手で地面を指さして
摩耶夫人、この息子の将来をさぞや案じたことであろう。
(天上天下唯我独尊は「人はそれぞれが唯一無二の尊い存在である」という解釈もありますが、言葉以外の状況が衝撃的過ぎて、言葉の意味はどうでもよくなる)
この温室にある三大聖樹は、どれも若い樹ですが
実際にインドにある樹は、もっと大きくて素敵な木陰を作ってくれる
雰囲気のある存在なんだろうな、とぼんやり考えながら歩いていると
「振り返ってごらん、『旅人の木』が見えるよ」みたいな内容の看板があった。
振り返ってみた
このバナナの葉っぱみたいなのが旅人の木?
近くに行ってみよう
温室の天井に届きそうな、長ーい茎と葉
・・・木じゃないよね
ところが
これも、まだ成長過程の 木になる前の状態で
大きくなると、冗談みたいな派手な大樹になるらしい。
その形状から旅人に方向を教えてくれる木
水分をたっぷり含んでいて、旅人の喉を潤してくれる木
コバルトブルーの実をつけるらしい
南の国に思いを馳せる
バナナに似た葉っぱの「旅人の木」を見た後は
バナナを見なきゃ
バナナン バナナン バーナーナ
あった ♪
ちびっこいバナナ。先端にあるのが花かな
葉っぱは私の身長よりはるかに大きい
バナナってこうやって実をつけるんだ~
こうやって実をつけるんだ、その2はパイナップル
食べごろにはもう少し待たないとな
パイナップルみたいな顔(?)をした子がもうひとりいた
へんな顔(よけいなお世話)
コスツス・バルバスツといいます。
バルバ君、黄色いのが花、赤いところは「苞」というらしい
ほ~
怪しい者がここにも
これはね、えっと、アリストロキア・サルヴァドレンシス
名前が難しい 。花茎が地面を這って花が咲く
花なんですけど、花弁がなくて赤褐色なのは萼(ガク)
ダースベイダー?
というより、森の中にいる小妖怪(すぐにやっつけられる)的なキャラっぽい
ん、隠れろ ササッ
んふふ (*^▽^*)
他にも、南国の鳥みたいな色鮮やかな花や
木の幹に直接 花が咲いて実をつけるシャボチカバ
この実は、熟すとブドウとライチとブルーベリーを合わせたみたいな味がするんだって。食べてみたし
何が起きたの?( ゚Д゚)と思わせる 植物があった
真ん中のが花。・・・血まみれ( ゚Д゚)
南国の植物、すごいな
温室から出て、館内を歩いていると
「ヘラクレスいますよ、写真撮っていきませんか」と声をかけられた
ヘラクレス? ゼウスの子の?
なわけはなく、ヘラクレスオオカブトね
大きい強そうなカブトムシだけど、ピクリとも動かない
寝てるんだろうな、夜行性だものね
そっと係員の人に返した。
このヘラクレス、夜になると活動を始めて
温室の中で、あの個性豊かな植物の中を飛び回るんだろうか
樹の蜜を吸って、バナナの実を食べて・・・
極彩色の花の中を飛ぶヘラクレス
神秘的な南国の夜を思い浮かべた
(そんなことはしないだろうけど)
いろいろと、想像を絶するような植物にお目に掛かれ
いろいろと、妄想に浸れたりして
とても面白かった (^O^)/
世界は不思議にあふれている