みちべぇの道

道だとか橋だとかが好きで、走ったり歩いたり道に迷ったり

ちょこっと妙義山/蛭の話

日曜日は朝から晴れ渡り、気温はぐんぐん上昇

高崎のホテルを6時前に出て、妙義山に向かいました。

 

妙義山は、およそ私なんぞが登れるわけもない上級者向けのお山で

 

岩・岩・垂直・鎖場・危険・落ちたら死ぬで、という岩山であることは見ればわかる

でも、ちょっとだけ麓のあたりをうろついてもバチはあたるまい

ということで、万年初心者(私)でも行ける「石門巡りコース」を歩いてきました。

 

登り口から、割と急登ではあるが、よく整備されている登山道を上っていく

ここも、キビタキの声がしたな

森で鳴くキビタキの声は澄んでいて美しい

 

 

鳥みたいな蝙蝠みたいな蝶みたいな不思議な模様(シミ?)の葉っぱがあった。

 

 

まもなく、第一石門が現れた

 

妙義山は、600万年前からの火山、隆起、風化を経て

今のような日本三大奇景になったらしい(相変わらず大雑把な説明)

 

第二、第三石門は、危険そうな鎖場があるので 迂回路を歩き

 

第四石門

 

石門の向こう側に見えるのは大砲岩。奇岩だらけ

 

この第四石門手前の広場に、かつて大規模な落石があった

大きな岩が上から落ちてきて、そこにあった四阿(あずまや)が全崩壊したのですって

「危険ですので立ち止まらないで通過してください」という看板がありました。

通っていいの?

そっと、振動を起こさないように歩き、石門の横を通る

 

岩場に、百合が咲いていた

あたり一面、百合の香が漂っている

 

少し行くと 開けた場所に出た

 

岩と山の景色。木みたいに見えるのも石の塔

 

振りむけば妙義山の岩山が覆いかぶさるように聳え

 

 

横を見ても岩。奇岩だらけ

 

 

夫が言うには「ここは、一日中いても飽きないと言われている場所なんだよ」

ということなんだけど

暑いのよね 🌞

この日、群馬は猛暑日

妙義山はゴツイ山だけどそんなに標高は高くないので、日なたは厳しいよ。

 

コースに戻る。

ここからは鬱蒼とした森を下る。木下闇(このしたやみ)ですね

木の下は涼しい。

少し行くと、看板が現れた。

「この辺りは蛭(ヒル)がいるので注意してください」と。

あらあら! もっと早く言ってよね(事前に調べろ)

テクテク下って、中之嶽神社に到着。

 

屋根と岩がくっついてる。どうやって建てたんだろう。

 

ゆっくり歩いても1時間半もかからないコースだった。

この後、周囲をうろちょろ散策し、昼前に車に戻ったのだが

なんか、足がチクチクする と思ってズボンをめくると

 

「なんだこりゃ」

 

小さい小さい 1センチくらいの蛭が、私の脛をかじっていた、

もとい 脛にくっついていた

引きはがすと少量の血が出た。

あらー、チビのくせに一丁前に吸血するのね

チビ蛭はポイっと草むらに放した

夫は、自分の靴下についた蛭を道路に落とし踏みつけている

ちょっと呆れて見ていると

夫「蛭は害虫だから殺さないと」という風なことを呟いていた

蛭は病気持ってないと思ったけど

 

夫に言うわけではないが

「蚊は伝染病を媒介するから」「ゴキブリは不潔だから」殺す必要がある

と、正しいことのように言う人は好きじゃない。

日本で、蚊に刺された人の何パーセントが伝染病を発症しているというのだろう。

それに、「人に害がある」というのなら、それってお互い様だ。

人だって、温暖化やらの環境破壊で、野生動物に多大な迷惑をかけてるじゃないの。

「害があるから殺せ」の理屈から言えば、人もすこぶる害のある動物だ。

と、極論に走る (;^ω^)

 

私も蚊は殺します。刺されると痒いから、つい叩いてしまう。

人間ができてないから。

たぶん、夫も 血を吸う動物は気色悪いし嫌い、という理由で踏みつぶしたのだと思う。

それならそれでいいのに

しょうもない自分を認めろよ。

殺生に正しい理由なんてないのだ(捕食は別)

 

などと、チビ蛭と遭遇して思った。

 

なんだかんだで、妙義山を近くから眺められて、少しでも登れて嬉しかった。

暑かったけど ヽ(^o^;)丿