今年も、テントを背負って尾瀬に行って参りました。
雨がパラパラ降る中、一ノ瀬登山口でマイクロバスを下り
天気予報通りやっぱり雨だね、と空を見上げると
それはそれは澄んだ よく通る声が ほぼ真上から聞こえた。
バス停のすぐ横の松の木のてっぺんで さえずっている。
のっけから、こんなに近くでオオルリを見られて、声が聴けるなんて
なんてラッキー\(^o^)/
しばし美声に耳を傾けた後、登山道に入った。
雨は少し小降りになってきた
透明な水が流れる川を見ながら 登り始めた
木々の中から聞こえてくる鳥の声は
たぶんキビタキ。森の中に響く
ヤマツツジよね。まだ咲いているのね
ギンリョウソウはあちこちに見られ
尾瀬沼に着いた頃、雨は上がり
しばらくすると、雲に隠れていた燧岳も姿を現した
「やあ、また来たよ\(^o^)/」 尾瀬にご挨拶
雨が止んでいるうちに、テントを張りましょう。
尾瀬沼のテント場は、個々のテントサイトがウッドデッキのようになっていて
ペグを打たなくていいので、テント張りが若干楽ちん(*^-^*)
石で背中がゴロゴロすることもなく、住み心地(?)は良い感じです。
テントを張って荷物を放り込んで、身軽になって大江湿原をテクテク散歩
ニッコウキスゲはチラホラと咲き始め
カラマツソウとテガタチドリかな、違うかも(;^ω^)
地味ながらもいろんな花が咲いていました。
夕方には陽が出て
尾瀬沼の水面がキラキラと光っていた
低い木の上でホオアカがピッピチュルリとさえずっていた
木のてっぺんでさえずる鳥は好きよ。わかりやすいから(鳥を見つけるのがヘタ)
今夜も雨の予報だけど、もしかして晴れるんじゃない?
と淡い期待を抱いたのだが、、、
日が暮れて、テントの中でウトウトしていると
ザワザワと遠くから風が近づいてくる音が聞こえる
風は雨を運び
ポツポツとテントにあたる雨の音が聞こえ、やがて本降りに
雨と風の音の中で、シュラフに包まって眠った
朝、目が覚めて時計を見ると4時
雨はまだやまない
外は少し明るくなりはじめている
と、一斉に野鳥たちが鳴きだした
聞いたことのない声もする。
こんなとき、「もっと鳥の鳴き声を勉強しておけばよかった」と思うのだけれど、時々DVDやインターネットで聞いても忘れてしまうのよね。こういうのって、実際に見聞きした場数がモノを言うのだとつくづく思う。
この朝の高音質サラウンドを超えた、多方向から聞こえる鳥たちのナマの歌声は、感動的で、、驚いた。
と、テントの中で密かに感動していたのが、
外に出てみようか、寒いし雨降ってるしどうしようと
逡巡しているうちに、野鳥たちの鳴き声は消えてしまった
今回の尾瀬は、雨が降ったり止んだりだったけど
涼しかったし、やっぱり尾瀬の空気は良いものだと
山を下りながら思った。
木々の葉は、新緑の色のまま短い夏を過ごし、秋を迎えるんだろうな
木の中から「シーシー」と聞こえる鳥の声はなんだっけ?ヤブサメだっけ?
帰ったら、野鳥の鳴き声をもっと覚えよう。
今夜は高崎で泊まり、明日は妙義山に(ちょっとだけ)登る。