キビタキに会いたい病 のワタシは
「夏が終わるまでに」なんて悠長な気分ではなく
今、会いたい。すぐ会いたい
と、はやる気持ちを抑えられず
行って参りました。
以前、こびとくさんに情報をいただいたフリー切符を使って
（こびとくさん、ありがとうございます）
7月28日、29日と２日連続で
真夏の宮ケ瀬へ
夏の宮ケ瀬、早戸川林道の良いところは
人がほとんどいないことかな
鳥もあまり見られないけどね（本末転倒）
いや、鳥の声はたくさん聞こえるんです
でも、蝉のミンミンと混ざって、何が何だか・・・
聞いてると頭の中がごちゃごちゃになってきて
キビタキのピ、ピ、ピという地鳴きも聞こえた気がするけど
これはヒヨドリの声かも、と思ったり
混乱に陥る
ただでさえ聞き分けができないのに、難易度高すぎ。
鳥の姿も見えるのだけど
あっ、と思って双眼鏡を向けると逃げてしまう
木の葉の中に飛び込まれると、もうわからない
夏の鳥見は難しい
28日は、お腹の黄色い鳥を見つけて
すわ！キビタキ？ と思ったら
キセキレイだった。
尾っぽをピョコピョコ降りながら歩いてました。
それはそれで可愛いのですが。
あまりにも、自分が鳥を見つけるのがヘタすぎて
ちょっとがっかりした次第で
それで、今日、29日に再挑戦と相成りましたとさ。
二日間使えるフリーパスは、めちゃお得でした (*^-^*)
－－－－－
今朝は、林道に入って間もなく
一羽の鳥がバサバサと羽音をたてて私の横を飛んで、前方の木にとまった。
シジュウカラの若鳥。
うっすらしたネクタイと、ポヨポヨした羽が初々しい。
力強い羽音が聞けたのが妙に嬉しくて、テンションがあがった。
ほのぼのとする。
珍しい鳥じゃなくても、皆それぞれに魅力があるし
見ていて幸せだし。
何というか、鳥を発見して双眼鏡で覗いたときの
意識が鳥の方に飛んでいく感覚が好きだ。
自分の中でうだうだしていたワタシが
一瞬でも、ひゅっ、と真っ直ぐ飛んでいく感じ
うーん、うまく言えない (;^ω^)
誰もいない林道で、思う存分立ち止まって鳥を探した
でも、やっぱりキビタキは見つけられない
トンネルをくぐって、橋をわたっていくと
向こうから男性が歩いてきて、声をかけられた
「鳥、いましたか？」
いえ、あまり・・・ 答えると
その人は「じゃあ、私が撮った写真をあげます」と言って
オオコノハズクの写真の載ったポストカードを渡してくれた。
スゴイ写真・・・夜の暗闇の中で羽を広げた躍動感あふれるオオコノハズク
写真の下には「オオコノハズク 〇〇 〇〇」と撮影者の名前が記されている。
これは、、この人はプロ？
聞いてみた「写真家の方ですか？」
男性「いやいや、鳥の写真はお金にならないのでね」と、曖昧なお答え。
しかし、鳥のことはめっぽう詳しく、この辺りの鳥情報をいろいろ教えてくれた。
キビタキのこともわかるかな、聞いてみよう。
「私、キビタキを見たくて来たんですけど、いるんでしょうか」と。
「うん、声はするから数は結構いると思うけど、出てきてくれないよね」とお答え。
やっぱりね、いるならいいや、そのうち出てきてくれるかもしれない。
お礼を言って男性と別れ、また一人で歩き始めた。
太陽の光は強いけど、木陰が多いし、風が吹くと涼しい。
緑のモミジも綺麗だな
歩きながら、ふと見あげると、木の枝にオオルリがとまっていた。
端正な様子で静かにこちらを見ている
無言のオオルリは、ずいぶんと神秘的に感じる。
しばらく見つめ合って、「ばいばい」と別れた。
その後、道路を歩いている鳥を発見
グレーの背中を見せて遠ざかっていく
そっと追いかける。何だろう？ こっち向いて～
鳥は、少しコースを変えて横を見た
お腹は白く、胸に斑模様がある
何？ あなたは誰？
家に帰って調べてみたら、クロツグミのメスらしい。
外で見た野鳥を、家に帰って調べるのもまた楽しい ♪
帰り道、トンネルの中で寝ている人がいた。
遠巻きにして通り過ぎようとすると、その人はむくりと起き上がって
「どこまで行ってきたの？」
ひぇ(; ﾟДﾟ)
さっき写真をくれた男性だった。
早戸川橋まで行って、戻って来てあっちの林道にも行って・・・と説明すると
「歩くのが好きなんだね」と言われた。
そうです、図星です。
歩くのが好きで、じっと待ってられないから鳥を見つけられない。せっかちだから鳥見には向いてない。
わかっているけど、（鳥が）好きなんだもの。
「好き」は、楽しくて切ないものだぜ (ー_ー)!!
結局、キビタキには会えなかったけど
宮ケ瀬に行ってよかったヽ(^o^)丿ﾃﾞｽ
まだ、夏はしばらく続くから、いつかきっと会えるね。
