みちべぇの道

道だとか橋だとかが好きで、走ったり歩いたり道に迷ったり

黄色い鳥、赤い鳥

小海の続きです

 

一夜明け、しんしんと冷えた朝

朝ランしようかとも思ったが、路面が凍結しているようなのであっさりやめ、散歩することにした。

 

朝6時過ぎは、まだ暗い

 

 

ホテルからスキー場に向かって坂道を上り

「べに花の小径」という遊歩道に入った

べに花と言っても紅花油の紅花ではなく、ピンク色の野花。

六月にたくさん花をさかせるらしい。

でも、今は12月

周りは冬枯れた木と針葉樹ばかり

 

 

雪の上をザクザクと歩いていくと

スキー場のゲレンデに出た

 

浅間山がオレンジ色に染まってた

冬枯れた木の枝が毛細血管のよう。

そがほそき こずえの痛さ

だね

 

ふと見ると、ゲレンデに一頭の鹿が立っていた

しばらく、じっと佇んだあと

雪の上をゆっくりと歩きだし、斜面をのぼり

上までいくと、少し振り返って

山の向こうに消えていった

美しい鹿だったな

 

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ホテルをチェックアウトした後は山梨まで戻り、美し森へ

 

山梨側からの富士山は、たおやかに見える

 

南アルプス

 

八ヶ岳(赤岳)もよく見えた

朝は寒かったけれど、昼間は気温が上がりポカポカ陽気でした

しかし、山道は霜柱が溶けて所々空洞化し、うっかり踏み抜いてコケそうになるという危険があったりして(表現がわかりずらい。霜柱の上に土が乗ってる、みたいな道なのです)

 

美し森を歩いた後は、お昼ごはんを食べようと清里に行ったのだが

清泉寮本館近くの駐車場に車を止め、ジャージーハットレストラン(だったかな?)までテクテク歩いたところ、なんと冬季休業。前に来たときは冬もやってたのになぁ。

せっかくだからと、双眼鏡を持って森を歩いた。

そしたらねぇ、

黄色い鳥がいた。胸とおなかがまっ黄色、頭の上が黒い

これはマヒワだね。

マヒワをちゃんと見たのは初めて(アオジだと思って見てたことはあるかも)

わーい、はじめまして\(^o^)/

黄色くてまん丸くてフワフワしてた。

 

テクテク行くと、今度はウソがいた。ピンクのえりまきがないから女の子。

ウソは、ビロードみたなつやつやした毛並み、じゃなくて羽がきれい。

ウソに会ったのも久しぶりね。

 

しばらく行くと、赤い鳥に会った。

ベニマシコ、それも3羽。

道に張り出した木の枝に止まって、枝についている丸い実をむしゃむしゃ食べていた。

結構近くで、ずーーっと見ていたが、彼らはお食事に夢中で、人など眼中にない。(ベニマシコってそういう子よね)

心行くまで観察させていただきました。

 

駐車場に戻ってきて、本館のレストランに入ろうとしたら、既にランチの時間が終了し、閉まっていた。(いつまで鳥みてるんだ)

いいの。鳥を見られたから満足デス。

 

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冬の森を歩いて、山を見て、星を見て、鳥を見て

基本ぼーーっとしてた贅沢な旅でした。