みちべぇの道

道だとか橋だとかが好きで、走ったり歩いたり道に迷ったり

ジョギングで見た譲らない魂

マイコースである目久尻川沿いのサイクリング&遊歩道は、所により狭くなっている。

ジョギング中、並んで歩いているカップルや親子連れと出合うと、どちらかによけてもらわないと通れない。

ありがたいことに誰もが普通に道を譲ってくれる。申し訳ないと思いながらご挨拶してすれ違う。時々、「頑張って」と声をかけてくれる人もいてとても元気が出る、自分も見習いたい。

 

さて、今日

いつも通りテコテコ走っていると、前方から老夫婦と思われる男女がやってきた

狭い道だ

川側を女性が、畑側を男性が、並んで歩いている

私は畑側を走っている

真っ直ぐな道なので、あちらも私に気付いているはず

私の向かいを歩く男性が川の方(女性側)に移動してくれる、と思っていた。

が、移動しない、私に向かって真っ直ぐやって来る

だんだんと近づいてきた

男性、やはり真っ直ぐ歩く

このままだとどうなる?

①ぶつかる

②私が畑に落ちて道を譲る

③私がUターンして家に帰る

 

①と③はイヤなので、最悪畑に落ちる覚悟を決めて進んだ(畑に落ちるのもイヤだけどね)

すると、川側の女性が男性の後ろに回り込んで道を譲ってくれた。

 

ちょっと待って、私の前にいるのは男性だから

男性が少しばかりよけるのが効率的にも良いんじゃない?

と思ったが、せっかく譲ってくれたので女性に会釈し川側に移動してすれ違った。

 

このおっさんの、絶対譲らない魂 はどうだ。(急に口が悪くなる)

譲らないなら譲らないを貫き通せ。奥さんに譲らせるな(奥さんじゃないかもしれないけど)。私を畑に落とすくらいやってみろ。

 

挫折を知らず、出世街道をまっしぐらだった人なのかな?周りに気を遣われ、持ち上げられ続けるとこんな「譲らない人間」になるんだろうか、と勝手に思う。

目が悪いとか、何か理由があるのかなとも考えた。でも、もしそうならこんなに接近する前に女性が男性の腕をとって引き寄せるとか、何かしら行動していたと思うのだ。

 

絶対に譲らない。

自分に自信があるんだろうな、人の目を気にしないんだろうな、ストレスたまらないだろうな、うらやましい気もする。

では、何故こんなに腹が立つのだろう?

自分にないものを持っている者への嫉妬もあるかもしれないが、それよりもこの男性が隣の女性にフォローさせたことが私の怒りに触れたのだと思う。体力のある者が動け。

女性の優しさや気遣いの上にあぐらをかいて偉そうにしてるんじゃないわよ。(別に偉そうにはしてないか)

 

勝手に妄想して怒っていたJOGでしたとさ。

 

自分に自信があって気遣える人になりたいね。

 

野鳥を見るということ

昨年、コロナ感染予防を考え、人の多い湘南海岸でのランニングは控えて目久尻川沿いを走ることにした。走っていると至る所でカワセミが見られることに気が付いた。

気付いたというか気付かせられたというか、、

 

川のあちこちにカワセミ愛好者による棒が立てられ、

 

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こういうのね

 

川岸には、バズーカ砲のような巨大レンズ付きカメラを構えた人たちが、多いときは7~8人ずらりと並んでこの綺麗な鳥に照準を合わせている。

「きゃー、カワセミ 逃げて!!」

思わず叫びたくなるのだった。

 

肉眼でも充分綺麗なことがわかるカワセミだが、バズーカの人たちがどんな絵を見ているのか興味が沸き、秋に8×30の双眼鏡を買った。

 

あらら、これはまた美しい。

双眼鏡越しに見たカワセミは、瑠璃色と翡翠色のグラデーション、背中の水色、クチバシの黒(メスは下側クチバシが赤)首にワンポイントの白、胸と腹はオレンジ色。その配色の妙も色彩の鮮やかさも完璧に見えた。

「水辺の宝石」と呼ばれるわけだ。

 

双眼鏡で他の鳥も見てみた。

それまでスズメと見分けがつかなかった小鳥たちは、それぞれに特徴と魅力を持つ野鳥であると知った。新鮮な驚きだった。

 

ある日、バズーカおじさんの後ろでカワセミを見ていると、

おじさん「カワセミは本当に綺麗な鳥ですね」と切なげに言っていた

ここにもカワセミに魅せられた人が一人

 

この切なさは、わかる気がする

鳥が好きなら鳥を飼えばいいじゃない?という声もあるが

私はインコや文鳥など飼いたいとは思わない。

たぶん、野鳥好きは、自然の中の鳥を見るのが好きなのだと思う。

川にドボコンと飛び込んで魚を捕るカワセミ

凄い速さでドラミングするアカゲラ

木のてっぺんで高鳴きするモズ といった姿を。

 

野鳥だから、いくら好きでも愛していても一緒にはいられない

すぐにどこかへ飛んでいってしまう

切ない気持ち、わかるわかる。

だからバズーカの彼らは写真を撮るのかな

 

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先週末、秦野の権現山に行ってみた。

そろそろ冬鳥が帰ってくるかなと期待して(昨年バードウォッチングを始めたときに冬鳥は既にいたので、今年の冬鳥は「やってくる」ではなくて「帰ってくる」と思っている。自分中心(笑))

 

林道を歩いていると、ツツ・・ 聞きなれた鳴き声と共にシジュウカラがやってきた。ネクタイの立派なオス鳥。めずらしい鳥ではないが会えて嬉しい。

次々と他のシジュウカラも集まったきた。よく見ると、黒いベレー帽も小粋なコガラも混ざっている。久しぶり♪

鶯色のメジロも、チーチーいいながら飛び回っている

おお、まん丸のエナガがチョロチョロしているぞ、可愛い!

コゲラは木の幹をスルスルと器用に歩きながら虫を見つけてつついている

茶色いお腹はヤマガラ、うぉーー!

・・・混群だ!

 

このちびっこい野鳥たちは、違う種類同士で群をつくることで外敵から身を守るのだそうな。言葉(鳴き声)で情報交換すると、「ダーウィンが来た」でやってました。

 

たくさんの野鳥に囲まれる、夢のような時間。

忙しく飛び交う鳥たち、賑やかな鳴き声

幸せなひととき

 

でも、夢がいつか覚めるように

野鳥たちもやがて行ってしまう

周りは静まりかえり

私だけが取り残される 寂しい(笑)

 

権現山の素晴らしい所は「バードサンクチュアリ」という、鳥が集まる水場があるところだ。行ってみると

 

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ヤマガラたちがいるではないか。(手前がヤマガラ、右奥はシジュウカラ、その左側のメジロ2羽は木と同化してわかりにくい)

 

また会えたね ♡

しかしこの後やってきたヒヨドリに追い払われてしまう。

もー、ヒヨ、やめてよ。

 

権現山で冬鳥には会えなかったが、混群に遭遇し満足した。

満足したが、やっぱり少しだけ切ない気持ちが残ったのだった。

本があるから

旅の必需品に「本」がある

 

列車の中で文庫本を読み、時々窓の外を流れる景色を眺め、眠くなったらうたた寝をし、目が覚めてまた本を読む。楽しく心安らぐ時間が流れる。

歩き疲れて立ち寄った喫茶店で、コーヒーを前に読書するのもいい。

夜、眠る前に本を開けば、昼間の出来事でとっ散らかった脳がスッと落ち着き、穏やかな眠りに入っていける。

本は旅する私にとって必要不可欠なパートナーだ。

 

なんちゃって(笑)

単に本が好きだっていう話なんですけどね

好きだけど、読むスピードは遅いので、旅に持っていく本はそれほど厚くない文庫本が一冊あれば充分だ。

ということで、岡山に連れていく本を探しに図書館に行った。(私も本は借りる派です(笑))

 

図書館内を徘徊していると、一冊の本に呼ばれた。

 

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角田光代「さがしもの」

本をテーマにした短編集のようだ。

 

角田光代は、この本の中で言っている

 

そう、本は人を呼ぶのだ。

 

呼ばれたので、旅の友になってもらうことにした (^.^)。

 

津山から家に帰る夜の電車、5回乗り換え7時間かかったが

車中本を読み続け、家の最寄り駅に着くころ読み終わった。

感動したとか涙したとかいう内容ではないが、その日の私にはちょうどよく寄り添ってくれ、長旅ではあったが快適な時間を過ごすことができた。

 

本文に関してはそんな感じだったが、最後の「あとがきエッセイ 交際履歴」を読んでドキドキした。

著者と本との関係を綴ったものだ。ひどく共感した。

 

赤枠の中は、本からの引用です。

 

保育園に通っていた私は、ほかの子どもよりずいぶんと未発達で、うまく話せず、うまく遊べず---中略---休み時間はたいへんに苦痛だった。
苦痛から逃れるために本ばかり読んでいた。

そうして実際、本は苦痛をすっぱりと取り去ってくれた。

本は開きさえすれば、即座に読み手の手を取って別世界へと連れていってくれる。たったひとりの時間、保育園にいながらにして、別世界へと連れていってもらうのは、ほんとうにありがたいことだった。友だちがいないとか、みんなのできることがなぜできないとか、その別世界では忘れることができる、いや、その世界ではそんなことはそももそまったく関係がないのである。

 

角田光代は保育園のときもう本を読んでいたんだ、早熟だな

という話ではなく(笑)

私も、小学生の頃から「みんなのできることがなぜできない」子供だった。鉄棒で逆上がりができず、跳び箱は跳べず、泳げず、自転車に乗ることができず、シーソーから落ちて肉離れをし、ブランコに乗っても「ここで手を離したらどうなるんだろう」と考えて実際に手を放して落ちてアタマを打ち(おばか)、どんくさいので男子からバカにされ軽んじられ、自己嫌悪に陥るのだった。

そんな劣等感を常に抱えていても、本を開けばそこには別の世界があった。ほんとうに助かった。

 

小説との最初の出会いは、小学二年か三年のときに読んだ、江戸川乱歩の「緑衣の鬼」だった思う。少年探偵モノ。

面白くてびっくりした。

本って面白いと知った少女(^^♪は、他の少年探偵シリーズを探して読みふけり、そのうち推理小説を越えて学校の図書室の本を次から次へと読み、更に本にハマっていった。

 

間違いなく現実逃避していた。

しかし現実逃避のどこが悪い?と思う。現実逃避しなければ生きられない人間は、どんどん現実逃避すればいいのだ。本を読むことで誰かに迷惑がかかるわけでもない。

 

現実逃避の手段でもあった読書は、それ自体が楽しく面白く、私をへなちょこなりに育て、少しだけではあるが人生を豊かにしてくれるものでもあった。

 

一回本の世界にひっぱりこまれる興奮を感じてしまった人間は、一生本を読む続けると思う。

 

高校生の時、夜、部屋で本を読んでいるとやめられず、深夜になってしまうことがよくあった。

早寝の父が夜中にトイレに起き、私の部屋の電灯がついているのを見ると入口の障子を開け「早く寝ろ」という。その頃私は反抗期でもあったので無視して読み続けると、父は私の部屋に入ってきて「電気の無駄だ」と電灯を消して出ていく。

押し入れの中にスタンドを持ち込んで読んだこともあったが、これも常習犯になるとバレて怒られる。

私は、深夜にこっそり家を抜け出し、5分ほど歩いたところにある只見線無人駅に行き、蜘蛛の巣のかかる電灯の下で本を読んだ。

 

そんな風にして読んだ太宰治が、遠藤周作が、北杜夫が、小峰元が、筒井康隆が、村上春樹が、アガサクリスティーが、八木重吉が、今の私を形作っているのかもしれない。

かなり偏ったいびつな形ではあるが。

 

 

以前、インターネットを見ていたら、目に飛び込んできた言葉があった。

 

本があるからもう大丈夫

 

うん、そうだね。もう大丈夫だ、本と出合えてよかった。

しみじみと嬉しかった。

本があるから、私でも楽しく生きていける。

 

 

「さがしもの」を読み、自分自身の本に関するいろいろを思い出した。

過去に心揺さぶられた本をもう一度読み返してみようと思った。

これから出会うであろう傑作を思いわくわくしてみた。

これからも図書館で、書店で、どんな本が私を呼んでくれるか

楽しみだ。

 

津山のんびり旅③ガンダムと暖簾の町と家族への気合

長々と書いてます。これで最後です。

 

あ、ひとつ書き忘れてました、どうでもいい話ですが(常にどうでもいい話)

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ダウンジャケットの悲劇

深夜バスで私を凍死の危機から守ってくれたダウンジャケットだが、

津山でとんだ災難に遭ったのだった。

トレッキングの後、温泉の休憩所でくつろいでいると

なんだか白いふわふわしたものが、私の周りを飛んでいる。

なんだろう? タンポポの綿毛みたい~、季節外れだなぁ

ぼんやり眺めていたが、、

はっ と気が付いた

違う、これはダウンの羽毛! 穴があいてる?

ダウンジャケットの後ろ側、右のお尻あたりに2cmくらいの穴があった

 

穴の周りが擦れているところを見ると、前日コケたときにビリっとやったらしい。

でも、なんで後ろ?

前のめりに転んだのに

どんな転び方したんだろう?

 

夜、裁縫道具を借りてちくちくと縫って穴をふさいだが

ビンボー臭い縫い目が(泣)

誰も私なんか見ていないから、このままで大丈夫か

いや、目立つ。上からアップリケでも貼るか(よけい目立つ)

100均でダウンジャケット修理用のシールを売ってるらしい。探してみよう。

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3日目

津山も3日目、夕方の新幹線で神奈川に帰る(深夜バスはもうこりごりw)

 

予定③の前に

ガンダムを見に行こう

津山の道の駅にガンダムがいる、というので見に行った。

 

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体長7メートル。関節が動くようになっている。

 

これ、姉のお義母さんの甥っ子さんが趣味で作ったのだそうな。

畑に置いておいたのを、道の駅が買い取ったらしい。

コックピットにも乗れるって、、

趣味もここまで究めれば凄いものだわ。

 

予定③ 暖簾(のれん)の町勝山に行く

勝山は、かつて出雲街道の宿場町だった家々を今に残し、それぞれの家に草木染など個性豊かな暖簾をかけている、風情ある町並みとなっている、らしい。

 

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確かに個性的な面白い暖簾が見られ楽しいのだが、、

 

町に人がいない

お店が(ほとんど)開いていない

さながらゴーストタウン

あれぇ?

 

姉が3月のひな祭りに来たときは、多くの人で賑わっていたというが、

今日は日曜なのにね

イベント以外はこんな感じか

町興しって難しいのね

 

閑散とはしていたが、素敵な町並みだった。

日本酒の蔵元もあるらしいし。

リンク貼っておこう

jr-furusato.jp

 

あっさりと勝山を後にし、お昼を食べたり(津山B級グルメ、ホルモンうどん、美味しかった、写真撮るの忘れた)お土産を買ったりして、家に帰った。

 

姉の旦那様とお義母さんも帰って来た

お二人は、私に気を遣って温泉旅行に出かけていたが(お義母さんは旅行好きで、親子水入らず温泉旅行と言っていたけど、追い出してしまったようでホント申し訳ないです)ようやくお会いできた。

 

皆でお茶を飲みながら、この3日間のこと、温泉旅行のことをお互いに報告しあった。

4人とも終始笑顔で和やかな時間を過ごした。

主に姉が喋り、お義母さんも失敗談を面白く話し、旦那様はときどきツッコミを入れ、私はニコニコしていただけだったかな。

なんだか頑張っているなぁ、と思った。姉は気合を入れて喋っていると(実際は違うかも)

 

昔、姉も私も人見知りで、お客さんが来ると二階に隠れるような子供だった。

今、姉の三男は「お母さんはコミュニケーション能力が高い」と評し

私の息子は「お母さんは、人に対して緊張しすぎる」と言う

子供はよく見ているものだから、たぶんその通りなのだろう。

 

どこで変わったのだろう

姉は人と接する職業につき

私は、パソコンとは接するが人とは接しない職業につき

長年の間に対人スキルに差が生じたのかな

 

それだけではない気がする

気合とか覚悟とか、そのあたりが違うように感じる。

今度聞いてみよう。

 

 

3日間、よく遊びました(笑)

私は末っ子ぶりを発揮し、姉はもちろん、旦那様とお義母さんのご厚意に甘えまくりました。

感謝です、お会いできてよかった。

 

ハクも元気でね (#^.^#)

 

 

津山のんびり旅②山に登る

姉の住む岡山県津山市を訪れました。旅の記録です。

 

一日目はこちら

michibe.hatenablog.com

 

二日目

朝、外に出ると、、辺りは真っ白だった。

津山盆地は秋から冬にかけて、朝は霧が出るのだと。

まっしろ

濃霧に包まれ視界がきかない

白い中をハクと散歩、霧が体に染み込んでいく

服は湿り気をおび、くせ毛の髪は広がる

 

こんな天気で山に登れるの?

 

姉曰く「鏡野(これから行く山の麓)はこっちと気候が違うから、途中のトンネルを過ぎると晴れてるかも」

 

ほんとかなぁ。

 

予定③ 山に登る

果たして、車で長いトンネルを抜けるとそこは快晴だった🌞 びっくり!

私の日頃の行いが良いからなぁ(ツッコミ禁止)

 

登る山は「高清水トレイル」

山登りというよりハイキングね

人形峠駐車場(標高735m)に車を止め、高清水高原(950mm)→大畝山(975.6m)→御林山(1,026m)→池川山(1,031m)と、低山をトレッキングする。

尾根道の左が鳥取県、右が岡山県、県境を歩くコースだ。

天気が良ければ、山の上から鳥取の大山(だいせん)が見えるのだって。

 

よく整備されたトレイルを歩く。

木の根っこが一切ないので、私でもトレイルランができそう(やめとけ転ぶぞ)

紅葉は終わりに近い感じだが、日が当たるところは綺麗なオレンジ色に見える。

 

歩きはじめて30分くらいで高清水高原に着いた

 

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こちらは岡山側、良い天気。 山を歩く格好ではないな。まあ、ハイキングですから。

 

鳥取側は雲が広がっている。

姉は以前4回このコースを歩き、4回とも大山は雲で見えなかったのだと。日本海側は雲が発生しやすいのかな。今回は5度目の挑戦だって、見えるといいが、、

 

ブナの原生林を通る

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木、静脈が浮いている

 

昼頃、展望台に到着

大山は見えるか?

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見えました! 頂上は雲に隠れたり一瞬見えたり

 

鳥見用に持ってきた双眼鏡で、山ばかり見てた(笑)

西日本最高峰の大山、立派な山です。見れてよかった。

山の東側には鳥取の町と日本海が広がっていた。

 

こちらは岡山側

 

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日本海から雲が流れてきている

 

さあ、お昼にしましょう

 

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トン汁を仕上げた(材料は家で下茹でしてきた)

普通の鍋と合わないフタがいいでしょ(笑)

 

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食器も山用じゃなくて普通のお椀

 

五臓六腑に染み入る美味さでした。温まった~

 

 

下山後、奥津渓の紅葉を眺め

 

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温泉「美人の湯」に入って美人になり(願望)

 

秋のトレッキングを終えたのでした。

山は気持ちいいね ♪

 

まだ続きます

津山のんびり旅①モノ作りと動物ふれあい

岡山県鳥取県の県境にある津山市に住む姉が

「津山に遊びに来ない? なーんにもオシャレなところや綺麗なところは無いけどね」と声をかけてくれたのが先月。

急にどうしたのだろう? 何か深刻な悩みがあるとか、病気で先が長くないとか、、不吉なことが頭に浮かぶ。常に悪い方に考えるワタシ。

いやいや、きっと私が失業中で暇だから招待してくれたのだろう。時間と体力がある今のうちに訪ねてみようかな。姉のお義母さんとハク(愛犬)にも会いたいし。

11月12日~14日 2泊3日で遊びに行くことにした。

 

出発の少し前、LINEが来た。

姉「予定をざっと考えたんだけど
 ①アクセサリーを作る
 ②K(姉の三男)の家に行ってみる
 ③山に登る
 ④暖簾の町勝山に行く
 などどうでしょうか」

私「それ全部やるの?大変じゃない?」

姉「余裕でこなせます」

私「すごいね、盛りだくさんだね。楽しみ」

こんな出来の悪い妹(私)をもてなしてやろうという心意気が嬉しい。

 

1日目

バスと電車の遅れにより、予定より2時間遅れて津山駅に着いた。

michibe.hatenablog.com

 

車で迎えに来た姉は元気そうで安心した。病気でも悩んでいるようでもないな。

 

予定① アロマワックスサシェ作り

姉が何度か行っている教室に行った。

ここは、ドライフラワーや草(?)を使って、クリスマスリースやお正月のお飾りやアクセサリーなどを作るところっぽい。(間違っているかも)

この日作ったのはアロマワックスサシェ

 

アロマワックスサシェとは、

良い香りのする蝋を溶かして型に入れ、固まる前にドライフラワーなどの飾りを埋め込む

お部屋に置く芳香剤兼インテリア、みたいなものかな

 

先生は、年齢不詳な(70歳代かな)チャーミングな女性で、褒め上手だ。

「あら、こんな風にお花を散らした人は初めてだわ。可愛い、写真撮ったら私にもちょうだい」

おだてられてつい「へへへ、そうかな」と良い気分になってしまう。

 

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左が私、右が姉の作品。性格の違いが表れている(笑)↑スマホで見たら上と下ですね。

 

モノ作りも楽しいね

 

工作を終えて、お昼ご飯

お豆腐料理をいただきました。

 

www.hayase-tofu.com

 

ここね、ほんとに美味しかった。

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お豆腐も 湯葉も がんもも 油揚げも 豆腐団子も 全部おいしい、優しい味。

ごちそうさまでした。

 

予定② K君(姉の三男)の家に行く

K君と奥さんは、共に香川県の動物園で飼育員をしていたのだが、昨年(だったかな)動物園を辞め、津山の隣の山村に 山付き畑付きの古民家を買い、引っ越してきた。

動物を少しずつ集め、いずれは動物とふれあえるカフェを作るのが夢というか、今のところ目的なのだって。若いっていいね。

 

家の前の畑では白ヤギが草を食んでいた。

家に上がり K君夫妻とご挨拶をしていると、何やらつま先が痛こそばゆい

見ると、ミーアキャットが私のつま先をかじっていた(笑)

 

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これは女の子。可愛い

 

もう一匹、男の子もいるのだが

この男子はめちゃ人に慣れていて

肩に上ってマスクをはずしたり

ポケットに潜ってスマホを取り出してかじったり

時計をかじったり

お茶目ぶりを披露してくれた

 

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私の時計をガジガジガジガジ

 

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イケメン黒猫はミーアキャットたちと仲良しで、時折猫パンチを炸裂させて一緒に遊んでいた。

 

隣の部屋にはプレイリードッグ2匹と、K君の真似をする青いインコがおり、

外にはミニブタ

 

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柿をもらってバリバリ食べた後、「もっとくれ」と言ってる

 

K君夫妻、動物好きというより動物と共に生きていくのが普通、という風だった。

若い二人が移住してきたことで村の人たちも喜んでいるのだろう。

畑のことや害獣(猪や鹿)を捕獲する罠のこと等いろいろ教えてくれるのだと、

とても可愛がられているようだ。

大変そうだけど、心から応援するよ。

夢がかなうといいね。

 

ハクと対面

さあ、ハクが待ってる、家に帰ろう。

ハクとは初対面だ。

吠えられないかな、嫌われないかな、ドキドキ♡

 

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ハク~! 会いたかったよ

 

想像してたよりかなり大きいハク、ジャンピングタックルで歓迎してくれた。

私の身長くらい跳ぶ(私156cm)

うぉ~! よしよし、いい子だね

アタマをなでると、私の顔をベロリンとなめる。

これって親愛の表現だよね。嫌われなくて良かった。

私に、姉と同じ血筋を感じたのかな。さすが紀州犬

 

夕方の散歩に同行した

ハクは、やる気満々、「オレはやるぜ」という体で興奮ぎみに歩く

「オレの縄張りに怪しい動物はいないか」と鼻をきかせながらパトルールしている。

 

私も散歩させてみたい

姉から手綱(リードというより限りなく手綱)を受け取り、ハクの後ろを歩く

ハク、何かを見つけて走る

私も走る

ハク、加速する

私も加速する・・・コケる(悲)

ハクのスピードについていけなかった、どんくさ過ぎ。

 

いや、ハクは「ストップ!」と言えば、ちゃんと止まれる子なので

ついて行こうとした私が悪い。

姉に怒られるハク、ごめんね。

 

 

②に続きます

深夜バスでヨレヨレになった話

木曜の夜、私は一人YCAT(横浜シティエアーターミナル)にいた

YCAT

先月、予定外のリムジンバスに乗った場所

飛行機の出発に間に合わないかもと密かに絶望した場所

 

michibe.hatenablog.com

 

今回は予定通りの深夜バスに乗るために、乗車一時間前に到着した。

これからの旅に密かに胸を膨らませている。

「予定通り」、「時間に余裕」、「期待」・・・素晴らしい旅になりそうだ。

そして一人旅、ウキウキである(岡山の姉の家に行くのだが、道中は一人)

 

なぜ深夜バスかって?

理由は3つ

①料金が安い(新幹線は自由席で 16,270円、深夜バスは全席指定 7,000円)

②早朝着なので、旅先での行動時間を多くとれる

③深夜バスに乗ってみたかった

 

水曜どうでしょう』で、大泉洋鈴井貴之が「深夜バスは地獄」とか「深夜バスに乗って一晩で10歳老けた」等と言っているが理解できない。だって乗っているだけでしょう、寝ていれば目的地に着くのでしょう、楽勝じゃないの?とタカをくくっていた。

 

私が乗るバスは3列シート、足元ゆったりサイズ、ゆっくり眠れそうだ。

と、甘い考えはいつも通り。

 

 

時間通りに受付を済ませ乗車した。

このバスは新宿発、横浜経由の岡山行。横浜 22時発→岡山駅には翌朝6時30分着の予定。(そう、あくまで予定)

新宿発なので、私が横浜で乗車したときは座席の半数以上が埋まっており、仕切りのカーテンを閉め眠っている人も多くいる様子だった。

静かに乗り込み、窓際の指定席に座り通路側のカーテンを閉める。

あれ? 席、狭い

 

4列のバスとあまり変わらない広さじゃないの?

考えてみれば、座先が3列シートということは、通路が右と左、2列あるのだ

左座席-通路ー中央座席ー通路ー右座席 という感じ

ということは、座席の幅も、4÷3=1.3333倍というわけにはいかない。

だまされたぜ(誰もだましていません)

 

足元は、、私はチビだからかろうじて足を伸ばせるかな

背もたれのリクライニングは45度くらい、、微妙。

 

何より、通路側と窓と、両側をカーテンに閉ざされていると、なんとも言えない圧迫感があるのだ。窓のカーテンは繋がっているので、自分の席だけ開けることもできない。

窓の外が見えないなんて、窓側席をとった意味ないじゃん。

 

運転士だか乗務員だかが(見えないからわからない)、何やら話しだした。が、マイクの声が割れていて全く聞き取れない。

何も見えず、何も聞き取れない

状況がわからない。大丈夫か?

 

バスは定刻に発車した。

ちょっと暖房が暑い気がする

コロナ感染予防のため、乗車中はマスクを着用するように、と案内に書いてあったな

マスクして寝るのは息苦しそうだがしょうがない我慢、我慢。

 

すぐに首都高速に入ったはずだが、バスは止まったり動いたりしている

視界が遮られた状態での減速、加速、、これダメなやつ、酔うかも。

ここで酔ったらほんとに地獄だ。酔い止め薬を飲んでおこう。

しばらく続くノロノロ運転、どうなってるの?

カーテンをそっとめくってみると、工事してた。

夜間工事による渋滞だね。これ、どこまで続くんだろう?

 

じっと耐えた

酔うのは気持ちの問題、私は酔わない!と念じ

時計や、体を締め付けるものは全て外し、緩め、リラックスしようとした。

小一時間程で渋滞は解消され、バスはスムーズに動きだし

同時に社内の明かりが消えた。

消灯時間、寝なさいってことね。

 

バスが等速運転になったおかげで酔いそうな嫌な感じはなくなり、やや安心して目をつむり眠る体制に入った。が、

 

・・・寒い!

 

消灯と同時に暖房も消された?

いや、通風孔から風は出ている、が ひゃっこい

外気温が下がったので寒く感じるのか?

 

ブランケット欲しい

乗車案内のメールには

『新品またはクリーニング済ブランケット(個包装)の貸出(当面の間、貸出を中止させていただきます)』

とあった、コロナ感染予防のため貸出中止。

「新品またはクリーニング済ブランケット(個包装)」だったら貸してくれてもいいのでは?使ったらまたクリーニングすればいいのだし。

と思ったが、仕方ないので着ていたダウンジャケットをひざ掛けにして寒さをしのぐ。

でも寒い。肩が寒い。

ダウンを着ると足が寒い。

 

荷物棚のバックを下して着替え用の服を着ようか

でも、皆寝ているのにカーテン開けてガタガタうるさくするのも悪いし

暗い中で、万が一バックを取り落としたりしたら、迷惑になるし

諦めた。

 

眠いが寒くて眠れない

寝たら死ぬで

バスの中で遭難

なんてことだ

 

試行錯誤の末、椅子の上で膝を抱えて丸くなり、体を斜めにし(狭いから横は向けない)ダウンを被るという、苦しい体制を保つことで少しでも熱を逃さないように努めた。

 

寝袋持ってくればよかった

 

それでも、ウトウト眠った

背中が痛くて目が覚め、少し体の位置を変えてまたウトウト

腕が痛くて目が覚め、腕を動かしてまたウトウト

を繰り返しているうち朝がきた。

 

結局、首都高の工事渋滞にはまったせいで予定より1時間遅れ、7時30分 岡山駅に到着した。

 

姉の家に行くには、岡山駅から在来線(津山線)に乗り終点「津山」で降りる。(16駅、所要時間1時間半)

予定していた7時1分発の電車に乗れなかったので、次は8時7分発になる。

 

ヨレヨレと切符を買いホームに向かう途中、駅内放送が聞こえた

津山線8時7分発は、線路の枕木交換のため金川(5駅目、全行程の3分の1くらい)までの運行となります。金川から津山まではバスにお乗りください」

 

は~~(溜息)

予定通りにいかないのが旅の面白さでもありますね。(負け惜しみ)