みちべぇの道

道だとか橋だとかが好きで、走ったり歩いたり道に迷ったり

深夜バスでヨレヨレになった話

木曜の夜、私は一人YCAT(横浜シティエアーターミナル)にいた

YCAT

先月、予定外のリムジンバスに乗った場所

飛行機の出発に間に合わないかもと密かに絶望した場所

 

michibe.hatenablog.com

 

今回は予定通りの深夜バスに乗るために、乗車一時間前に到着した。

これからの旅に密かに胸を膨らませている。

「予定通り」、「時間に余裕」、「期待」・・・素晴らしい旅になりそうだ。

そして一人旅、ウキウキである(岡山の姉の家に行くのだが、道中は一人)

 

なぜ深夜バスかって?

理由は3つ

①料金が安い(新幹線は自由席で 16,270円、深夜バスは全席指定 7,000円)

②早朝着なので、旅先での行動時間を多くとれる

③深夜バスに乗ってみたかった

 

水曜どうでしょう』で、大泉洋鈴井貴之が「深夜バスは地獄」とか「深夜バスに乗って一晩で10歳老けた」等と言っているが理解できない。だって乗っているだけでしょう、寝ていれば目的地に着くのでしょう、楽勝じゃないの?とタカをくくっていた。

 

私が乗るバスは3列シート、足元ゆったりサイズ、ゆっくり眠れそうだ。

と、甘い考えはいつも通り。

 

 

時間通りに受付を済ませ乗車した。

このバスは新宿発、横浜経由の岡山行。横浜 22時発→岡山駅には翌朝6時30分着の予定。(そう、あくまで予定)

新宿発なので、私が横浜で乗車したときは座席の半数以上が埋まっており、仕切りのカーテンを閉め眠っている人も多くいる様子だった。

静かに乗り込み、窓際の指定席に座り通路側のカーテンを閉める。

あれ? 席、狭い

 

4列のバスとあまり変わらない広さじゃないの?

考えてみれば、座先が3列シートということは、通路が右と左、2列あるのだ

左座席-通路ー中央座席ー通路ー右座席 という感じ

ということは、座席の幅も、4÷3=1.3333倍というわけにはいかない。

だまされたぜ(誰もだましていません)

 

足元は、、私はチビだからかろうじて足を伸ばせるかな

背もたれのリクライニングは45度くらい、、微妙。

 

何より、通路側と窓と、両側をカーテンに閉ざされていると、なんとも言えない圧迫感があるのだ。窓のカーテンは繋がっているので、自分の席だけ開けることもできない。

窓の外が見えないなんて、窓側席をとった意味ないじゃん。

 

運転士だか乗務員だかが(見えないからわからない)、何やら話しだした。が、マイクの声が割れていて全く聞き取れない。

何も見えず、何も聞き取れない

状況がわからない。大丈夫か?

 

バスは定刻に発車した。

ちょっと暖房が暑い気がする

コロナ感染予防のため、乗車中はマスクを着用するように、と案内に書いてあったな

マスクして寝るのは息苦しそうだがしょうがない我慢、我慢。

 

すぐに首都高速に入ったはずだが、バスは止まったり動いたりしている

視界が遮られた状態での減速、加速、、これダメなやつ、酔うかも。

ここで酔ったらほんとに地獄だ。酔い止め薬を飲んでおこう。

しばらく続くノロノロ運転、どうなってるの?

カーテンをそっとめくってみると、工事してた。

夜間工事による渋滞だね。これ、どこまで続くんだろう?

 

じっと耐えた

酔うのは気持ちの問題、私は酔わない!と念じ

時計や、体を締め付けるものは全て外し、緩め、リラックスしようとした。

小一時間程で渋滞は解消され、バスはスムーズに動きだし

同時に社内の明かりが消えた。

消灯時間、寝なさいってことね。

 

バスが等速運転になったおかげで酔いそうな嫌な感じはなくなり、やや安心して目をつむり眠る体制に入った。が、

 

・・・寒い!

 

消灯と同時に暖房も消された?

いや、通風孔から風は出ている、が ひゃっこい

外気温が下がったので寒く感じるのか?

 

ブランケット欲しい

乗車案内のメールには

『新品またはクリーニング済ブランケット(個包装)の貸出(当面の間、貸出を中止させていただきます)』

とあった、コロナ感染予防のため貸出中止。

「新品またはクリーニング済ブランケット(個包装)」だったら貸してくれてもいいのでは?使ったらまたクリーニングすればいいのだし。

と思ったが、仕方ないので着ていたダウンジャケットをひざ掛けにして寒さをしのぐ。

でも寒い。肩が寒い。

ダウンを着ると足が寒い。

 

荷物棚のバックを下して着替え用の服を着ようか

でも、皆寝ているのにカーテン開けてガタガタうるさくするのも悪いし

暗い中で、万が一バックを取り落としたりしたら、迷惑になるし

諦めた。

 

眠いが寒くて眠れない

寝たら死ぬで

バスの中で遭難

なんてことだ

 

試行錯誤の末、椅子の上で膝を抱えて丸くなり、体を斜めにし(狭いから横は向けない)ダウンを被るという、苦しい体制を保つことで少しでも熱を逃さないように努めた。

 

寝袋持ってくればよかった

 

それでも、ウトウト眠った

背中が痛くて目が覚め、少し体の位置を変えてまたウトウト

腕が痛くて目が覚め、腕を動かしてまたウトウト

を繰り返しているうち朝がきた。

 

結局、首都高の工事渋滞にはまったせいで予定より1時間遅れ、7時30分 岡山駅に到着した。

 

姉の家に行くには、岡山駅から在来線(津山線)に乗り終点「津山」で降りる。(16駅、所要時間1時間半)

予定していた7時1分発の電車に乗れなかったので、次は8時7分発になる。

 

ヨレヨレと切符を買いホームに向かう途中、駅内放送が聞こえた

津山線8時7分発は、線路の枕木交換のため金川(5駅目、全行程の3分の1くらい)までの運行となります。金川から津山まではバスにお乗りください」

 

は~~(溜息)

予定通りにいかないのが旅の面白さでもありますね。(負け惜しみ)