みちべぇの道

道だとか橋だとかが好きで、走ったり歩いたり道に迷ったり

相棒

LINEで姉が、詩を送ってくれた

本人の了承を得たので載せちゃおう

 

 
相棒

さして器量が良いわけでもなく
賢いわけでもない
私に気を遣うわけでもなく
私が言うことは聞かず
いつもうわのそらで
自分のやりたいことを
真っ直ぐに今日も突っ走っている
強引で私は引きずられっぱなしだ
良いところは素直なところかな
すぐ顔に出て私に嘘はつけない
たま〜に気を遣ってくれると
すごく嬉しい
今日も私の帰りを待っていてくれる
それだけで良いかなぁ
これからもよろしく
             我が愛犬

 

読みながら笑顔になってくる

姉の愛犬、ハクさんに対する思いを綴ったのね

 

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紀州犬のハク いい顔してる

 

紀州犬はもともと猟犬なので、好奇心旺盛だ。

ハクさんは、散歩中に鳥を見つけると追いかけようとダッシュ

姉は引きずられそうになる、、、と以前、話してくれた

 

「ハクさんは、気を遣うの?」

ニヤニヤしながら訪ねると

「ハクは私が本当に落ち込んでる時は、ピッタリそばにお座りしてくる時もあるんだ。偶然かもね」

泣かせるじゃないかハクさん、いい相棒だね

 

 

この後、姉の予想外のセリフ(LINEだけど)

「私がハクに対する気持ちと、○○さん(姉の旦那さん)が私に対する気持ちが似ているように感じるんだよね」

 

なるほど、これは夫婦の詩でもあったのか

目線を変えて読み返してみると

また、思わず口元がほころんできた(気持ち悪いからやめてください、私)

 

 

姉と結婚した当初の旦那さんの印象は

頭の良い人、ヒトの本質を見透かすようなところがある気がして

いささか苦手だった(私のアホがばれるかと)

だが、一昨年、久しぶりで会った旦那さんは

少しふっくらして、にこやかで、ああ、お父さんだな、家族だな

幸せなんだな と感じた。

 

姉はといえば(笑)←なぜ笑う

4人の子供を育て、落ち着いた頃に旦那さんのお母さんの体調がよくないと知らせを受け、「では一緒に住みましょう」と迷わず(たぶん)家族で岡山に転居、実家のお義母さんと同居し現在に至る。

 

岡山に引っ越してしばらくたったとき

「どう?同居生活は」と聞くと

「私、クックパッドのゴールド会員になったんよ。
お義母さん料理が上手だから、私の料理でも我慢してもらわないと。お義母さんは何でもちゃんとしてる人だから大変だろうなぁ、頑張ってもらわんと」

お義母さんが頑張るのかい?

姉は、ストレスをストレスと感じない人ではないかと思う。その証拠に、還暦を過ぎた姉の髪には白髪がほとんどない。

何においても、姉にはかなわない。

 

詩を読んで、

旦那さんが「この人は、こういう人だから仕方ないよね」と

諦観に似た気持ちで姉を見ている様子がわかる、気がする。

でも、憎めないし、見ていて飽きないし、、という感じかな。

相棒に対する親愛の情だね。

 

夫婦と言っても、元は他人だから

お互いの距離が近過ぎて傷ついたり

離れ過ぎて見えなくなったり

なかなか理解し合うのは難しいけれど

時間をかけて、より時間をかけて

程よい距離がわかってくる

程よい視点で相手が見える

良い感じの相棒になっているね