この頃、ブログを書くことで脳内のグチャグチャが整理されるというか、解ってくることがあるように思えるので、今まで正視したくなかった仕事のことを考えてみようかと思います。気が重いけどね
自分をえぐれ!(ドM)
ある日突然
2021年8月4日 水曜日 晴天
いつも通り出勤し、PCを立ち上げメールをチェック、
仕事の手順をざっと頭の中で組み立てる。
いつもと同じ朝、のはずだった。
その日の朝礼で、会社の倒産を知った。
「朝、出社したら会社が倒産していた」って、よく聞くけど本当なんだなぁ、と他人事のように思った。
前兆はあった。
業績悪化、度重なるリストラ、
会社も、もう長くないと噂されてはいたが
まさか、今日とは思っていなかった。
この事態に何か意味があるのだろうか?
再就職はイバラの道か
雇用保険が貰える間は遊んで暮らそうかな。怠け者の自分がささやく(笑)
早く次の職を見つけて日常を取り戻したい、と願う自分もいる
試しにインターネットで探した求人に応募したが、書類選考で落とされた。
だよね、58歳の再就職は相当厳しかろう。
「自分は何をしたいか」ではなく、「自分に何ができるだろうか」と考える。前職と同じ仕事ならできるだろうが、業界自体が斜陽だしなぁ、、、誰にでもできる仕事、そんなのないよね。
ぐちゃぐちゃ考える。そもそも今、焦って仕事を見つける必要があるのだろうか。
この事態に何か意味がある気がする
主婦
インターネットの求人サイトに応募したとき、「現在の職業」という欄があり、失業中なので仕方なく「主婦」にチェックを入れた。主婦?私は主婦なのか
あまりにも長い間、繰り返してきた手抜き家事がデフォルトになり、主婦を名乗るなんておこがましい。主婦に失礼だ。
でも、これ(失業)を機会に、完璧な主婦になるのは到底無理だとしても、人並(ひとなみ)の主婦を目指すのも良いかも知れない。
人並の主婦って何だろう?
今、子供たちは手を離れ、介護する親も既にいない。同年代の友人は孫に愛情を注いでいるが、私に孫はいない。
育児で大変なことがなかったわけではないが、母や義母と比べると、年相応の苦労というものを知らない。
我が家は、「自分のことは自分でやる」「(食事の支度など)できる人がやる」という暗黙のルールがあり、私の手抜きに拍車がかかった。
家事については、夜、帰宅して「ヨーイスタート」で、ガスコンロ3口とグリル、オーブン、レンジをフル稼働し30分で4人分の夕食を整える、てなことは得意だが、料理のクオリティーとなると自信がない。
主婦としては、いろいろお粗末だなぁ
人としても半端で未成熟だ、うーむ。
今、頑張って人並の主婦を目指して、誰が喜ぶんだろう。
いや、まてよ。夫がいるか
主婦としては心もとないが、近くにいる者として夫を支えることはできるのではないか。
これは、即刻やるべきことかもしれない
だからこその失業ではないのか
夫への恩
思えば、夫には随分と迷惑をかけ、助けられてきた。
夫が千葉県に出向になるという話があったとき、私は会社を辞めたくなくて、彼には単身赴任してもらった。(2年の期限付きと、週末は家に帰れるという条件があったからだが、、実際には期限が伸びて3年一人暮らしをすることになった)
また、私が整体の勉強をしたいと言い出し、土日と場合によっては平日の夜もスクールに通い、夫の家事負担を増やしたこともあった。
何より助けられたのは、もう何十年も前になるが
私が鬱状態で動けなかったとき、夫は「最近、食欲ないみたいだから貧血なんだよ、鉄分が不足してるんじゃない?」とヒジキを買ってきてくれた。
このトンチンカンな優しさに随分救われたのだった。
よくもこんな自分のことしか考えない女を見捨てもせずに、35年も夫婦でいてくれたものだと感心する。
こんなオイラでも、結婚して子供を産み育て仕事をして納税し、いっぱしの社会人みたいな顔をしてられるのは一重に夫のおかげだ。
夫には計り知れない恩がある
恩返しをしたい、と思う。
具体的には何をする?
ま、大切にしょうかと思います(抽象的だ)
夫がチーズケーキ作りに凝り、毎週毎週まーーーいしゅう、週末にチーズケーキを作っても、「またチーズケーキ、もういいよ、私を太らせるつもり?」などと苦情を述べることは一切なしに、にこやかに「わあ、嬉しい💛 大丈夫、摂取したカロリーは消費すればいいだけの話よ」と美味しくいただく(具体的すぎ)
それはさておき、私が失業し家にいるようになってから、夫の機嫌が妙に良い、、気がする。
朝「行ってらっしゃい」と玄関で見送るとき、嬉しそうな、ちょっと恥ずかしそうな顔をする。
見送られるのがそんなに嬉しいのか、と思ったが、そうなんだねきっと。
夫が喜ぶなら毎日見送るよ、できる範囲で。
誠にささやかながら、こんなことの繰り返しが大切かな
今、やっておきたい
以前、山(尾瀬から燧ケ岳だったかな、記憶曖昧)に登った後、夫が「もうあと10年後にはこんな景色も見られないんだなぁ、と思ったら涙が出た」と言ってた。「いや、10年後は75歳、まだ登山できるでしょう」と答えたが。
夫は、この数年で2人の兄を亡くしているので、自分もあまり長生きできないと考えているのだろう(そういう人に限って100歳まで生きたりするものだけどね)
そうか、では、一緒にいろんなところに行こう、と思った。
今、時間は山ほどある
平日に、家のことや自分のやりたいことを思うぞんぶんやり
休日には夫と出かけよう
これから何年一緒にいられるかわからないけど
楽しく、機嫌よく、一緒に
綺麗な風景を見て感動し
どうでもいい話をして笑って生きていけたら、と思う。
万一、良い仕事に出会ったら、さっさと再就職するかもしれないけどね。