このブログ、帽子を落としたとか、帽子を飛ばしたとか、道に迷ったとか、犬の散歩で転んだとか、飛行機に遅刻とか、そんなことばかり書いてる。どれだけうっかり八兵衛なんだ。
致し方ない、ワタシだもの(今回は私の家族だもの)
ちなみに夫は私がブログやっていることを知らない、というか興味ないのだろうな。
知らないのをいいことに、ネタにする・・・良き妻かな。へへへ
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昨日、天気が良いので海まで走りましょう、途中で美味しいパンを買って海岸で食べようと素晴らしい計画をたて、即実行に移した。こういう行動力だけはある。
夫と二人、茅ヶ崎に向かってトコトコ走った。
小出川(こいでがわ)の橋を渡り、川岸を下り、国道一号線を越えて鉄砲通りのパン屋に到着。
店の名はpain de Calme(パン ド カルム)。こじんまりした店だが小麦の味がする美味しいパンを提供してくれる。店員さんも感じが良い。
お昼に近い時間だったのでやや混んでいたが、つつがなくパンを選び、夫が支払いをしている間外に出ていることにした。出る前に「(パンを入れる)袋あるよ」と声をかけたが「大丈夫」と、夫も持っているらしい。
ドアの外で待っていると、夫が小袋に入ったパンを両手に抱えて出てきた。リュックに入れたエコバッグを取り出せないという。
パン屋の駐車場の端に移動してリュックをひっくり返すと、スマホ、財布、眼鏡ケース、暑いので脱いだジャケット etc…最後にエコバッグが出てきた。3リットルの小さいランニング用リュックに詰め込み過ぎだよ。
エコバッグにパンを入れ、散らかした荷物をリュックに戻してランニングを再開した。
湘南海岸に到着 ♪
今日は、いつもより海が青く見える
サザンビーチ近くのカフェでコーヒーをテイクアウトし、海岸に向かおうというとき夫が呟いた。
帽子がない!
再びリュックをひっくり返す。帽子は入っていない。
パン屋の駐車場に置き忘れたか?
いや、パン屋で見たとき既に帽子はなかったように思ったが。
夫が言うには、小出川の橋を渡るとき暑くて帽子を脱ぎ(暑いと帽子を脱ぐのか?というツッコミはこの際省略)、走りながらリュックに入れたはず、という。
「はず」だが、入れたつもりで落としたのかもしれないし、リュックの中に入れないでサイドのポケットに入れ、走っている途中で落としたのかもしれない。そうなるとどこで落としたかわからなくなる。
私は夫の前を走っていたので、このときの状況は見ていない。
愛用の帽子を失くし、そこはかとなくへこむ夫
「あの帽子、後ろのベルトが切れそうになってたけど、修繕して使おうと思ってたのに」
夫らしい。あれほど年季の入った帽子を私は他に知らない。
頭に被っているときは帽子の形をしているが、脱いで下に置くとぺしゃんこにつぶれて帽子だか靴下だか判別がつかない、ただの黒いカタマリになる(言い過ぎ、元々生地が柔らかい?)。
この人は、非常に物持ちの良い人で、大学生の時に買ったTシャツを、つい最近まで45年間!着続けた。
それはもう、向こう側が透けて見えるんじゃなかというくらい、ぺらっぺらに薄くなってもまだ着ていたのだ。
ま、モノを大切にするのは良いことですね。
--脱線した
へこんでいたけど、パンはしっかり食べた。
ベーコンデニッシュは、パリパリして美味しい
ごぼうパンは、シンプルな生地とゴボウの風味が合っていて美味しい
要するに全部美味しい ♪
海に浮かぶ漁船や波に乗るサーファーを眺めながら食べるランチは格別だね。
しっかり食べて、さあ、来た道を引き返しますか。
帽子を探すランだ。
まず、パン屋に戻った。
駐車場を見たが帽子はなく、店員さんに聞いてみたが届いていないという。
となると、走った道のどこかに落ちているか、探すしかない。
黒いカタマリ(帽子)を求めて走った。
黒っぽい物が全部帽子に見えた。
道路に落ちた枯葉も、捨てられたモンスターの空き缶も、花の影や犬のウ〇チさえも夫の帽子に見えた。
しかし本物の帽子はない。
街の中を抜け、小出川沿いの道に入った。
帽子は風に飛ばされて畑に落ちているかもしれない。川の土手にあるかもしれない。
そう思うと、畑の黒いビニールも、河原に捨てられた黒い袋も当然帽子に見える。
夫が帽子を脱いだという橋が近くなってきた。
私ならどうする? 考えた
自分が歩いていて、道に落ちていた帽子を見つけたとしたら、
人や自転車に踏まれないように、道路の端に置くかな。
探しに来た落とし主が見つけやすいように、ガードレールや電柱に掛けておくかも
橋の上で見つけたら?
欄干に掛けておく? 風で飛ばされて川に落ちたら大変。
どうしたらいいのだろう
考えていると、後ろから夫の声がした
「あった!」
振り返ると、川の横にある児童公園のフェンスに夫の帽子が掛けられていた。
橋のすぐ手前だった。
橋で帽子を拾った人が、近くの公園のフェンスに掛けてくれたのか
はたまた実際に帽子を落とした場所が公園の横だったのか
わからないが、善意あふれる方が拾ってくれたことは確かだ。
ありがとうございました。
良かったね。
おかえり ♪