みちべぇの道

道だとか橋だとかが好きで、走ったり歩いたり道に迷ったり

花を見て思い出す

雨で二日外に出ず、雨上がりの土曜日に庭に出て驚いた。

 

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雨の前は固い蕾だったサツキが一気に花開いている。

季節の移ろい、早すぎ(・□・;)

 

そして、フェンスの影に隠れるようにスズランがひっそりと咲き

 

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チリリ…と微かな鈴の音が聞こえてきそう

 

外水道の横にも。これは何だろう

 

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夫に「これはなんていう花?」と聞くと

「知らない」と言う。

私「え?あなたが植えたんじゃないの?」

夫「違うよ、お向かいのおじさんが勝手に植えたやつだよ。スズランもだよ」

そうか、この花たちもそうなのか。

 

亡き、向かいの家のおじさんは、25年前に引っ越してきた我が家の庭に、度々花の苗を植えた。勝手に(;^ω^)

夕方、仕事から帰ってくると、見知らぬ植物が植わっている。

おじさん、「そこに植えといたから、水たっぷりやってね」と事後報告するのだった。

我が家の庭があまりにも殺風景なことを不憫に思っての親切なのだろう。

 

向かいの家の周りは、おじさんが丹精込めた四季折々の花々がいつも咲いていた。(今は、奥さんが後を継いで育て、咲かせている)

「綺麗ですね」と私が言うと、おじさん「いや、花びらがバラバラ落ちて片づけるのが大変」と怒ったような照れたような顔で答えるのだった

 

我が家におじさんが植えてくれた植物は、生命力の強い、放置しても毎年咲く多年草だったが、そのほとんどが数年で咲かなくなったり、うっかり抜いてしまったり、20年以上経った今では、夏に咲くこの花しか残っていないと思っていた。

 

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おじさんは「夏水仙」と言ってたが、ホントは「タマスダレ」らしい。

スッとした姿が好き。(雑草の中で力強く咲いてる(^-^;)

毎年、この花が咲くと、お向かいのおじさんを懐かしく思い出す。

 

名前を知らなかった紫の花は、調べてみたら「オオルツボ」という。

来年からは、夏のタマスダレの他にも、春に咲くオオルツボとスズランを見ても、おじさんを思い出すだろう。