24日~25日、長野県の富士見高原と霧ケ峰高原に行ってきました。
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最初は霧ヶ峰だけに行く予定だったが、道路地図マップルの地図中に「富士見高原:80種類もの野鳥の生息地として有名な広大な高原」と書いてあり、
80種類!有名なの?知らなかった。それだけいれば、鳥探しが下手な私でも見つけられるかな、と期待に胸を膨らませ、寄っていくことにした。
富士見高原リゾートは、スキー場やら温泉やらなんやらが集まった広いリゾート施設だ(雑な説明)。
駐車場で車から降りると、日差しは強いが涼しい風が吹いていた。駐車場前の路上を学生たちが続々と走っていく。大学や高校の陸上部が合宿しているらしい。青春の1ページだね、としばし眩しく眺め、学生たちを見送り、道路を外れて林に入っていった。
鳥、結構いました。
すぐにゴジュウカラを発見。木の幹をスルスルと上ったり頭を下にして降りたり、相変わらず重力を感じさせず、軽やかに動いている。
コガラも出てきた。随分久しぶりに会った気がする。黒い帽子が小粋ね。
キラキラお目目のコサメビタキが木の枝の低いところにとまり、カヤクグリかな、地味な茶色の鳥が道の上を歩き、メジロがあちこちでチューチュー鳴いている。
そして、草の根本に見たことのない鳥が現れた。小鳥、お腹が白く頭と羽は茶色っぽく、胸に薄い斑模様がある。目が大きく可愛い顔をしている。何だろう?エゾビタキ…は旅鳥だから春か秋にしか見られないよね、じゃあサメビタキ??
何だろう何だろうと考えながら双眼鏡で見ていると、タッタッタと足音が近づいてきた。林の中を赤いランニングシャツ姿の学生ランナーが二人並んで走って来る。二人の足の動きが綺麗にシンクロしている。邪魔になったらいかんなと道の端っこに避けたら、二人は笑顔で「こんにちは」と挨拶して風にように駆けて行った。あら、爽やかな青年たちだこと、とおばさんは嬉しくなったのだった(*^-^*)。
後に、この林の中の道はクロスカントリーランニングのコースになっていると知った。涼しいし鳥も多いし気持ちのいいコースだ。私も走ってみたいと思ったが、鳥と出合う度に立ち止まりたくなるからダメだな。有料コースだし(ケチ)
富士見高原を後にして霧ヶ峰高原へ。ちなみにマップルは霧ヶ峰を「車山を中心に広がる湿地地帯。高山植物も豊富な別天地」と紹介している。
その別天地は、
雲が落ちてきそうな草原
スキー場を上った丘の上は、グライダーの発着場になっている
八ヶ岳連峰もアルプスの山々も山頂は雲に覆われていて見えない。残念( ;∀;)
雲に向かって飛ぶグライダー
鳥は、ホオアカとノビタキをたくさん見た。
ホオアカとホオジロのさえずりの違いが判らず、声いっしょだよね、と思う。違いの解らない女(;^ω^)。
あっちでもノビタキ、こっちでもノビタキという感じで随分と多くのノビタキに会った。草原なので低い位置にとまってくれるしヒタキなので近くに来てくれるので、割合至近距離から双眼鏡でじっくり観察していると、ノビタキの中でも美形な子とそれなりの子がいることがわかる(私見だが)。
出会ったノビタキ(オス)の中に、体のフォルムも羽の色のバランスも調和が良く、草にとまったその佇まいがとても美しい個体がいて、ふーむと唸った。うちのカレンダーのノビタキよりも美鳥(基準はそこか)。ドキドキした。良いものを見させていただきました。眼福、眼福(*^-^*)
夕方になり、グライダーは地面に降りて格納庫に運ばれていった。動力がないからカートに後ろ向きに引かれていく。
ドナドナドーナードォナー ♪
今夜の宿泊は、ここ
霧ヶ峰キャンプ場でテント泊です。
ウグイスが「ホケキョ、ホケキョ」しきりに鳴いている。「ホー」はどうした?「ホケキョ、ケキョ、キョキョキョ」鳴き方練習中なのかな。
夕焼けを見て
夕食はレトルトのカレーと諏訪浪漫ビール
「おいしい」を求めず「おいしく」食べる (;^ω^)。おいしかったです。
日が沈んで肌寒くなってきた。ホケキョの声もしなくなった。
火を燃すべし
踊る炎、赤くおこった炭火(薪だけど)。焚き火は見ていて飽きない。
パチパチと薪がはぜる音を聞き、火を見ていると気持ちが穏やかになる。
気が付けば1時間以上、何もしないで火にあたっていた。
名残惜しかったが火を片付け、テントに入り、シュラフにミノムシみたいにくるまって寝た。
翌朝、「コンコン」ノックの音が聞こえた気がして目が覚めた。
外は薄っすら明るくなっている。時計は4時20分。テントの中、え?ノック?
コンコンコココココ・・・ ああ、キツツキ。
テントのすぐ横の木で、たぶんコゲラあたりが木を突いている音だった。
ホケキョの声もする。朝だね、散歩に行こう。
キャンプ場を出てスキー場の上に行ってみた。
頭上の空は雲がかかっている。
予想外に、八ヶ岳連峰のシルエットがくっきり浮んでいた。私がコケた編笠山も、行ってみたい硫黄岳も見える。
蓼科山は綿みたいな雲に覆われている
人のほとんどいない草原で、思う存分山(と鳥)を眺められるところが、霧ヶ峰テント泊の醍醐味でしょうか。
テントに戻って朝ごはんを食べ、片付けをして、ウグイスにバイバイを言ってキャンプ場を後にした。
高原を車山方面にテクテク歩いた。遠くの山々の景色は雄大だが、近くの小山は
こんなに呑気。
ニッコウキスゲはもうすぐ終わり
ツリガネンニンジンにイブキトラノオかな
眼下に湿原
霧ヶ峰は、標高1,700メートル地点まで車で行けるので、高原の中を通るビーナスラインは車やバイクが多く走り、昼間は人も多い。しかし、朝晩はパタリと誰もいなくなり、昼でもメインの場所(お花畑や売店)を離れるとのんびり景色を楽しみながらテクテク歩ける。
解放感溢れる、やっぱりここは別天地かもしれない。