みちべぇの道

道だとか橋だとかが好きで、走ったり歩いたり道に迷ったり

還の暦

ワタクシ、今年還暦です

10代の頃は40歳まで生きると思っていなかった

それが還暦ですってよ、60歳になるのよ

へぇぇぇぇ、って感じ

 

還暦とは何ぞや

Wikipediaによると

「還暦とは干支(十干十二支)が一巡し誕生年の干支に還ること」だそうな

十干は甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種類からなり、
十二支は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種類からなる

10と12の最小公倍数は60

今年は、癸卯(みずのとう)で

「癸」「卯」の組み合わせは60年に1回ですよ、ってことね。

 

つまり、人生がぐるっと一巡して

いったんゴール!

と理解しちゃおう

そして、昔の人は長寿を祝い

これからは余生

となるのだろう

余生!

なんだか良い言葉じゃない?

預金の利息のようなものか

「余った生だ、好きに使え」みたいな

 

今まで60年

幸せと辛さは常に同時にあった

結婚したとき、子どもたちが生まれたとき

状況としては幸せだったが

私は勝手に辛かった

 

辛さの根っこのところが知りたく、森田療法の勉強会に参加した

週末東京に通った3か月間は

学んだことの内容も深いものだったが

何より、同じ会に集う仲間との出会いに救われた

いろんな人がいた

一見、普通に見える主婦や会社員や公務員やフリーターだが

例えば、電車に乗ると苦しくなる人

家から出ると必ず腹痛・下痢になる人

人前でお茶を入れようとすると手が震える人

人がいると物を食べられない人

「気にしなけりゃいいのよ」と言われそうなことだけど、、

 

普通のことが普通にできないって、結構きつい。

私も同じようなことで、自分は本当にダメだと思っていたので

彼ら、彼女らと出合うことで

自分だけじゃないんだ、と少し楽になった

 

勝手に苦しんでいた気質の根底にあるのは

「真面目さ」だったのかもしれないなぁ、と今は思う

「〇〇であらねばならぬ」が強かった

社会的にちゃんとしなければならない

誰にも迷惑をかけてはならない

子どもをキチンと育てなければならない

おかげで道を踏み外すこともなく

曲がりなりにも働き、納税し、子どもを生み育てた

でも、できない事も多く、その度落ち込んだ

 

もう、一通りの責任は果たしたよね

やるべきことはやった、と思いたい

今は健康で、遊べる体力もまだある

これからはもっと、嫌なことは極力せずに

好きなことをしよう!

と、決意を新たにするのだった。

多くは望まない。

ただ、静かに優しい気持ちで毎日過ごせたらと思う

楽しければもっと良い。できれば心に染みる美しい風景も見たい(多くを望んでるじゃん)

 

「それができたらとっくにやってるよね」

という声と

「今でも結構好きなことしてるよね」

という声が、どちらも聞こえるような(;^ω^)

 

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今日は、とても暖かい日だった

川沿いの道には、もう春の花が咲いていた

 

オオイヌノフグリ

外来種とか関係なく可愛らしい

 

小さな、春の訪れ ♪