みちべぇの道

道だとか橋だとかが好きで、走ったり歩いたり道に迷ったり

霧が峰で空ばかり見てた

霧が峰高原に涼をとりに、テント泊で行ってきました。

 

お天気は晴れ 💛

山が見えるかなと期待したのですが

 

八ヶ岳連峰も、南・中央・北アルプスも山の上に雲がかかり、稜線は見えませんでした。

 

まあ、涼しいし、雲を見るのも楽しいからいいか

 

八島湿原をハイキング

 

サラシナショウマ、若芽は食べられるらしい(茹でて水に晒して食べる菜だからサラシナだって)

 

マムシグサの実も、やけに美味しそう

 

ハクサンフウロ(これはタチフウロかな)とウメバチソウは、いっぱい咲いていました

たくさんフウロ、、、すみません

 

名前を知らない花々。草の中にひっそりと咲いている

 

花の写真を撮っていたら、夫はどんどん先に行ってしまった

まってくれ~

 

雲が近い (雲の写真を撮ったら夫も写ってた)

雲と、雲の影が流れていく

 

ウロチョロと歩き回り、霧ヶ峰に戻ってきた頃には日も傾き

 

ススキがキラキラ

 

草原をノビタキが飛び回っていた

ノビタキ、どれもメスでオスの姿がないな、と思ったら

繁殖が終わった秋のノビタキ♂は、茶色に換羽するのだそうな

黒い頭のオスはもういない

こんなところに秋を感じた

もうじき、ノビタキたちも南に渡っていくのね

 

日が暮れた頃に、少し雲が切れ

 

蓼科山が現れた

 

夕焼け雲を背負って八ヶ岳もズラリと姿を見せ

 

南アルプスは甲斐駒と、その右に北岳が雲をまといながらも見えた

 

北アルプス中央アルプスは、やっぱり見えず

 

暮れていく

 

寒くなってきたので、焚き火で暖をとり、ご飯を食べ

 

雲間の半月を見て

テントに入って寝た

 

・・・・

 

何やら、外でガサゴソする気配で目が覚めた

時計を見ると午前3時20分

テントの外に出ると、夫が三脚を立ててカメラを空に向けていた

星の写真を撮っているのね

 

見上げると・・・

すごいや

満点の星

月は沈み、雲は消え、暗闇に降らんばかりの星々が。

天頂付近に、ぎょしゃ座、カペラ

その横に、おうし座の赤い星、アルデバラン

おおっ、青い星団、プレアデス

ひときわ明るい星は惑星だな

そして、東の空には上ったばかりのオリオンが横たわっている

もう、冬の星座だね

流れ星をいくつか見ながら

ここにも、夏の終わりを感じた

 

星を見ながら

昔、若いとき、知り合いに

「どうして星が好きなの」と聞かれて

「遠くにあるから」とわけのわからない返答をしたことを急に思い出した

そっか、そうだね、遠く離れているものを見るのが好きなんだ

星とか山とか鳥とか

だから今日も雲ばかり見てた(花も見たけど)

と、今更 気付く

 

明るい星から成る星座も好きだけど

それ以外の、細かな無数の星々が

空に無限の奥行きがあることを教えてくれる

遠くを見て、遠くを思う

 

この星空を見ることができただけでも

霧が峰でテント泊をしてよかった

と思ったのでした

 

(たぶん続く)