みちべぇの道

道だとか橋だとかが好きで、走ったり歩いたり道に迷ったり

今回はブログ療法

ヨガの体験レッスンに一緒に行ったKちゃんの事を書こうと思う。

いや、Kちゃんの事というより、彼女とのやり取りで私が思ったウダウダのことをウダウダと書いて、少し頭の中を整理しようかと。

 

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15年くらい前に、某 森田療法の勉強会で知り合い、仲良くなったKちゃんから、今年は長文の年賀メールが届いた。

近況報告が記されていたのだが、あまり調子が良くないらしい。

昨年は精神状態が悪く、人と会うと震えるほどになる時期があったと。

医師は運動を勧めるが、外出も 人と会う事も負担に感じると。

 

少し鬱になっていて、気持ちが内に向い自分を責めているのだろうな。何か気分転換になることを見つけられたらいいのに、と思い、ちょうど私もやりたかったヨガに、ダメ元で誘ってみた。

「インストラクターは私の知人で、穏やかな良い人だし、クラスは少人数だから、Kちゃんも、あまり負担を感じずに習えるんじゃないかな」と説明して。

 

断られるかもな、断られるだろうな と思っていたが

「体験だけになるかも知れないけど、行ってみようかな」と応じてくれた。

 

久しぶりにKちゃんと会うと、思ったより元気そうに見え、変わらない笑顔に少し安心した。元気にふるまっているだけかも知れない、とも感じつつ。

 

体験レッスンの後、一緒にお昼を食べながら、あれこれ話をした。

Kちゃんは、

仕事も家事も犬の世話も ちゃんとやりたいけど、どうしても気力がなくて何もできない

と切なそうに、でもちょっと冗談も交えて語った。

 

でも、今日来てくれたじゃない。会えて嬉しいよ

 

彼女に「辛いのは、あなただけじゃないよ」と伝えたく

「私も、以前は診療内科に通って、何年も薬を飲みながら仕事してたよ。今だって楽じゃない。日々必死だよぉ。」というようなことを言ったら

Kちゃんは「大変だったね、よく頑張ったね」褒めてくれた。

私がKちゃんを元気付けるつもりだったのに、逆だよ。

 

Kちゃんは、

今は犬がいるから、あの子(犬)が大事だから生きているけど、あの子が死んでしまったら、私ももうおしまいにしようと思う。と、笑顔で言う

 

「だめだよ」咄嗟に答えたが、後が続かなかった

 「そんなことしたら私が哀しい」

 「人はいつか死ぬんだから、急ぐことはない」

 「生きていれば、いいこともあるよ」

浮かんだ言葉は、本心でもあるけど嘘でもある。

彼女の言葉に共感している自分がいたから。

もちろん「そうだね、それもありだね」とは言えない。

 

でも、心から思うことは

苦しいだけで終えてしまう人生なんて、あんまりだ。

Kちゃんはこんなに優しい子なのに。

 

 

鬱は怖い。本当に連れて行ってしまうことがあるから。

そして、自分は無力だと、また思い知る。

というか、自分は無力、なんて思うこと自体上から目線で傲慢だ。

と、ウダウダ・・・

 

私はヨガ教室に入会し、Kちゃんも会員にはならないけれど調子のよいときは習いに行くようにしたいと言っていた。ときどきは会えるかな。

会って話を聞くだけでも、彼女の気持ちが楽になるならいいな、と思っている。

 

春よ来い、だね