みちべぇの道

道だとか橋だとかが好きで、走ったり歩いたり道に迷ったり

不調日記⑩、コムクドリ

世の中はマラソン大会もどんどん開催され、トレイルやウルトラもシーズンに入ったというのに、私はまだ不調日記( ;∀;)。

いいの いいの、人は人、自分は自分、焦らない慌てない。ポクポクポク… ←一休さん

嬉しことに、3月の絶不調から抜け出しつつあります。

そうよね、普通に旅行とかドライブとか行けているのだから、もはや不調とは言えないですね。

スロージョグ療法が効いたのか、首ストレッチの効果があったのか、はたまた単に自然治癒力の働きか、よくわからないですが、ひとまず回復傾向。あくまでも、傾向(゜-゜)

 

では、不調日記の続きを・・・

読み返したら、全然不調日記になっていないですが(;^ω^)

 

4月7日(木)美容院で不調な二人

髪を切りながら美容師さん、「最近、走ってますか?」と聞いてきた。

「いえ、なんだか体の調子が悪くて」と私

「僕もです。どこがどうというのじゃないけど、だるいし食欲ないし」

そうか、美容師さんもか。季節の変わり目だからなぁ。しばしお互い不調の話を語り合う(^-^;

カットが終わって鏡の中の自分を見ると(カット中は鏡を見ない)、両目が真っ赤。

どうした私、今朝はそんなに赤くなかったぞ。久しぶりに人と話して疲れたのか、パーマ液のせいか(隣の席でパーマ中のビニールキャップを被った人が待機していた)。それとも花粉症が突然悪化した?

動揺した私、その後、赤眼を見られたくなくて、美容師さんとなるべく目が合わないよう会計を済ませ挨拶して店を出た。挙動不審な客であった(;^ω^)

 

4月9日(土)娘と会う

娘もまた不調が続いているようで、食欲のない娘に食べさせようと、お菓子やら 炊き込みご飯やらを持って会いに行った。

3か月ぶりに会った娘は、少し痩せていたが病人という感じはなく、ひとまず安心した。昨夜はあれこれ考えて眠れなかったが、娘と会って少し元気になる。

私は娘を元気にしてあげられただろうか。

 

4月10日(日)マラニック♪もどき

綾瀬市、城山公園まで夫とラン。ゆっくり走り、セブンイレブンでアイスを買って食べ、農家の野菜売り場で瓜の粕漬けを買い(タケノコも欲しかったが重いので断念)、公園で鳥を見てパンを食べて帰ってきた。帰りに蛇と会って(@_@。ドキドキしたが、心拍は平均124bpm、ちょうどいいじゃないの、よしよし\(^o^)/

15キロ走った。マラニックというには距離が足りないのでマラニックもどき。考えてみると、日々のランもマラニックみたいなものだな。

 

4月12日(火)~4月13日(水)高遠へ

1泊旅行。老眼鏡を持っていくのを忘れた。

夜、疲れもあり早々に(10時頃)寝たのだが、深夜1時に目が覚め眠れなくなった。本を読みたいが眼鏡がない、どうしたものか。そうだ、日曜に蛇を見たから、そのことをブログに載せるべく文章を考えようと思いついた。どんな風に書きましょうかねぇ、と文を考え始めたらよけいに眠れなくなった (>_<)

ブログに何書こうかな、と考えると眠くなることもあるし、逆に頭が冴えてしまうこともある。これまでの経験から思うに、情景を思い浮かべると眠くなり、言い回しや文章を考えると眠れなくなる。イメージか文字か、右脳を使うか左脳を使うかの違いだろうか。

結局、朝方ウトウトしたが、日の出前に起きた。

今回は、蛇のこと考えたから余計に眠れなくなったのか (ー_ー)

 

4月14日(木)~4月15日(金)雨

台風の影響か、時折頭が時々ジワっと痛い。でも、やり過ごせるレベル。

首の痛みは本当に楽になった。以前は首をストレッチしたり回したりすると「イテテテ」となっていたのが、今はほとんど痛くない。

おお、首をぐるぐる回せる(◎_◎ )

 

4月17日(日)コムクドリを見た

1週間ぶりに走った。双眼鏡を持って。

家から300メートルくらい走ったところでさっそく足が止まる。

道路わきの木に、見たことがない鳥がとまっている。スズメより大きい灰色の鳥。お腹は白い。シロハラ?いやいや、シロハラは普段もっと暗い森の中で木の葉をひっくり返している鳥だし、何より目つきが違う

 

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シロハラ。目に凄味があるのだ。

今、見ている鳥はもっと普通。

そこに別の鳥がやって来た。

同じようにお腹が白い。羽は黒、両脇と尾っぽの上に白い模様がある。えんじ色の頬が特徴的だ。最初に見た鳥と同じ枝にとまった。

つがいかな、黒いのがオスで灰色がメスだろう。二羽の姿を目に焼き付け、家に帰って野鳥図鑑で調べると、コムクドリだった。

夏鳥だが、山地で繁殖するらしい。

南の国からやってきて、山に行く渡りの途中でこの辺りに寄ったのだろう。

 

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ちょっと可愛すぎ、実際はもっとムクドリっぽいです(^-^;。ほっぺが赤いのがオスで左がメス。見つめ合う二人 (#^.^#)

 

14キロ走った。心拍124bpm

 

4月19日(火)今日

めまいとちょっとしたムカムカはなかなか治らないが、だいぶ慣れてきた。しかし、走る前のフワフワはやっぱり少し気が重くなる。

今日もそんなフワフワを抱えて走った。キロ7で淡々と等速運動12キロ。平均心拍134bpm。走っていて辛くはない。むしろ気持ちいい。

景色や鳥や花を見て走るのは楽しいが、黙々とただ走ること、それ自体が気持ち良いのだと感じながら走った。脳から何やら快楽物質が出ていたのかもしれない。

 

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自分のからだで実感する

首を動かすと、首の付け根の痛みの他、背中までビビッと違和感が伝わることがあった。それから毎日、ストレッチポールに乗って背中をじっくりほぐしていったら、背中と共に首の痛みが急速に楽になった。患部の周りの筋肉、「関連筋」をゆるめると幹部もゆるむ、というのは整体の基本だった。アタマで覚えた知識だけじゃなくて自分のからだで実感すると、感動をもって理解するのね。

からだが楽なのはホント嬉しい。回復するって日々楽しい。

生きているって素晴らしい(*^-^*) ブラボー♪

 

ランの目標を立てよう

最初の目標は、目久尻川の河童に会いにいくこと(往復20キロ)

それができたら、厚木の七沢環境保全センターまで走って行って鳥を見たい(往復30キロ)

行きたいな、行けるかな。

秋のマラソン大会も走りたいな。

ささやかな目標 (*^-^*)

 

 

花を見て思い出す

雨で二日外に出ず、雨上がりの土曜日に庭に出て驚いた。

 

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雨の前は固い蕾だったサツキが一気に花開いている。

季節の移ろい、早すぎ(・□・;)

 

そして、フェンスの影に隠れるようにスズランがひっそりと咲き

 

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チリリ…と微かな鈴の音が聞こえてきそう

 

外水道の横にも。これは何だろう

 

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夫に「これはなんていう花?」と聞くと

「知らない」と言う。

私「え?あなたが植えたんじゃないの?」

夫「違うよ、お向かいのおじさんが勝手に植えたやつだよ。スズランもだよ」

そうか、この花たちもそうなのか。

 

亡き、向かいの家のおじさんは、25年前に引っ越してきた我が家の庭に、度々花の苗を植えた。勝手に(;^ω^)

夕方、仕事から帰ってくると、見知らぬ植物が植わっている。

おじさん、「そこに植えといたから、水たっぷりやってね」と事後報告するのだった。

我が家の庭があまりにも殺風景なことを不憫に思っての親切なのだろう。

 

向かいの家の周りは、おじさんが丹精込めた四季折々の花々がいつも咲いていた。(今は、奥さんが後を継いで育て、咲かせている)

「綺麗ですね」と私が言うと、おじさん「いや、花びらがバラバラ落ちて片づけるのが大変」と怒ったような照れたような顔で答えるのだった

 

我が家におじさんが植えてくれた植物は、生命力の強い、放置しても毎年咲く多年草だったが、そのほとんどが数年で咲かなくなったり、うっかり抜いてしまったり、20年以上経った今では、夏に咲くこの花しか残っていないと思っていた。

 

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おじさんは「夏水仙」と言ってたが、ホントは「タマスダレ」らしい。

スッとした姿が好き。(雑草の中で力強く咲いてる(^-^;)

毎年、この花が咲くと、お向かいのおじさんを懐かしく思い出す。

 

名前を知らなかった紫の花は、調べてみたら「オオルツボ」という。

来年からは、夏のタマスダレの他にも、春に咲くオオルツボとスズランを見ても、おじさんを思い出すだろう。

 

 

 

鳥はオスが魅力的、とは限らない

冬のある日、宮ケ瀬湖の早戸川林道を歩いていた

一羽の野鳥が現れた

こげ茶色と薄茶色、鶯色も混ざっているかな、それに白い斑紋

ジョウビタキのメスだ

ジョビ子ちゃん❤️双眼鏡で見ていると、後方から立派な望遠レンズ付カメラを持った二人のおじさんたちがやってきた。一人はジョウビタキに気が付きカメラを構えた。

もう一人は「何がいるの」と相方に訊ねた。

ジョウビタキ

訊ねたおじさん、ふーんという顔で、「どっち?」

どっち? どちらの方向にいるかは、相方のカメラの先を見ればわかるでしょう、と思う私。

「メス」

ああ、オスかメスかどっち、ってことね。

おじさん、そのままカメラを構えることなく、鳥に一瞥もくれずゆっくり歩いて行った。

そう、ジョウビタキのメスには興味ないのね。

「オスなら撮ってもいいけど」ということかな。

 

早戸川林道はいろいろな野鳥がいるから(私は、なかなな見つけることができないが)、目当ての鳥以外は見向きもしない、という人もいるだろう。ジョウビタキは珍しい鳥じゃないし、メスは地味だしね。

そういう人って、鳥が好きなんじゃなくて、普段あまり見られない鳥の写真を撮ることが好きなんだろうな、と思ったりする。それが、良いとか悪いとかの話ではないが、ちょっともったいない気がする。


だって、ジョウビタキの女の子は、めちゃ魅力的なんだもの(╹◡╹)♡


ちなみに、この子がジョウビタキのオス

 

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銀の頭とオレンジのお腹、黒い羽に白い紋付の美しい鳥。

 

メスは確かに地味だけどとても可愛い。

 

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ほらね

 

こんな可愛らしい顔で、木にとまって「ピ、ピ、ピ」と言いながらお辞儀するの。思わず笑顔になってしまう。

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春になって、そんなジョウビタキたちも北の国に行ってしまったようで、姿を見なくなった。

無事に大陸に渡れたかな。

あ、でも、昨年の夏、長野の嬬恋でジョウビタキをつがいで見た。標高の高いところは気温が低いから、危険をおかして海を渡るよりは、近場で繁殖することにしたのだろうか。

 

昨年の夏といえば、霧ヶ峰で見たノビタキも、メスは優しい色で目がぱっちりしていて、うわっ、かわいい!と思った。


ジョウビタキにしてもノビタキにしても、モズもそうだけど、オスは目の周りの黒色が強いので、ぱっちりお目目がわかりにくいのだろうな。

やっぱり色白の方が美人ってことか、

うーん(-_-;)←白くない人


なんて、ジョウビタキを可愛く描けたので(自分比)載せたかっただけでした。てへ(о´∀`о)

 

 

花と山を見に

長野県、高遠に行ってきました。

あちこちで寄り道したり、休憩したり、ゆるりとしたドライブでした。

 

中央高速、釈迦堂PAでさっそく休憩。

パーキングから階段を上って釈迦堂遺跡博物館から景色を見ると

春霞の中に南アルプスの残雪が浮かんでいるみたい。

 

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桃の開花時期は、眼下の町全体がピンク色に染まる。

毎年4月上旬に行われる「笛吹桃の里マラソン」は、桃の花と残雪の山並みが本当に綺麗で、私の大好きな大会だ。毎年参加していたのだが、コロナで3回連続中止になった。今年は私の体調もありエントリーしなかったが、来年は走りたいな。

 

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遺跡博物館近くの花桃。ピンクのバリエーションいろいろ。

 

ちょっと走って八ヶ岳PAでまた休憩、山を眺めよう。

 

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八ヶ岳の北側。前三ツ頭、三ツ頭、権現岳かな。

 

振り返ると南アルプス甲斐駒ヶ岳がドンと。

 

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釈迦堂から見えた甲斐駒はすっきり三角で雪も少なかったが、こちらから見るとどっしりと構えている。ゴツい。

 

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向こう側に見える白い山、北岳は昔夏に登った。深夜に家を出て早朝から登り始め、途中で眠くなって八本歯のコルあたりの岩場でトカゲになって数分眠った。北岳山荘の周りのお花畑がきれいだった。あの頃は若かったなぁ(しみじみ)

 

 

12時過ぎに高遠城址公園の臨時駐車場に着いた。お腹空いた。

名物の高遠蕎麦を食べたかったが、どこのお店に行っても行列で食べられず(行列に並ぶのキライ)。高遠饅頭を買ってとりあえずの空腹をしのぎ(^-^; 城址公園の坂を上った。

高遠の桜はソメイヨシノではなくて、高遠コヒガンザクラ。花びらがちょっと小さい。

いっぱい咲いていた。人もいっぱいいた(@_@。

平日で、外国人観光客もいなくてこんな? 高遠が桜の名所とは知っていたが、こんなに人が多いとは思わなかった。

 

なるべく人の少ない所を歩こう。

 

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進徳館、昔の藩校だそうです。

この建物で藩士の子らは儒教を学び、桜の下で弓や槍の稽古をしたのね。

 

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本丸跡から、桜と中央アルプス千畳敷カールと木曽駒ケ岳が見えた。

 

城址公園を抜け、高遠湖へ

南アルプスは大きいね。これは仙丈ケ岳

 

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湖と山を見ながら、野沢菜お焼きとコーヒーで昼食。

 

この日は伊予市のホテル泊

 

翌朝、ホテルの近く、春日城址公園を散歩した。

 

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桜の花びらが雪のように舞い落ち、空堀の地面に積もっていた。

音がとてもきれいに響く場所で、静寂の中シジュウカラの鳴き声が美しく響き渡っていた。しばし聞き入る。

 

 

チェックアウト後は、伊予市の「六道の堤」へ。

農業用溜め池が鏡のように桜を映している。

 

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夏羽のカシラダカを見た。黒いモヒカンがパンクな紳士って感じ。

 

中央アルプス連山、雲が出てきてうーん残念じゃ。

 

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今日は絶対高遠蕎麦を食べるぞ、と気合を入れて蕎麦屋に行ったが、開店10分前に駐車場が満車になっていて入れず、ご縁がなかったのねと諦めかけた。

しかし、そこから車で5分程走ったところの蕎麦屋の駐車場は空いていて、開店と同時に入れた(11時、早いお昼ごはん)。

 

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焼き味噌を入れたつゆで食べる高遠蕎麦。(いつものように、写真を撮るのを忘れていて、焼き味噌をすり鉢に入れてから気が付いて撮った。箸に味噌がついている (;^ω^))

味噌で食べる蕎麦は初めての味、レンコンのフキノトウ和えはほろ苦い春の味、小さい高遠饅頭もあり、どれも美味しくいただいた。

 

 

今回の旅は、ほぇ~と山を眺め桜を見て桃を見て、事件も起きず、体も脳も使わない平和な時間を過ごしました。

ほぇ~(*‘ω‘ *)

 

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高遠湖の畔にこの子がいた。

 

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コゲラ、小さい キツツキの仲間

お絵描きのお手本になかったので、野鳥図鑑を見て描きました。

 

チョロチョロスルスルと瞬間移動するような、重力を感じないコゲラの動きは面白い。

鳥をあまり見れない日でも、コゲラと会えれば嬉しい (#^.^#)

 

 

 

苦手なもの

のどかな日曜日、暖かな日差しを受けて、川沿いの道をのんびり走っていた。

川辺の石の上で、大小の亀が甲羅干しをしている。

そうか、亀が出てくる季節になったんだなぁ。

・・・ということは、もしかして、あの動物も?

しばらく走っていると、案の定、出会ってしまった。

にょろにょろしたあの爬虫類!

私の腕ほどもある太さの(そう見えただけ、実際はそんなに太くない)

灰色の長ーい蛇が、川岸の草原から出てきて、私の姿に驚き、また川に戻っていった。

びっくりしたのはこっちだよ、冬眠からお目覚めになったのね。

 

蛇が苦手、怖い。

こんな田舎に住んでいて、しかも、日常的に川沿いの未舗装道を走ったり散歩したりしていて、蛇が怖いもなかろう、と思うけど、、だって、怖いんだもの。

過去に蛇に噛まれたわけでも、巻き付かれたわけでもなく、何もされていないのだが怖い・恐い・コワイ (>_<)

 

うちのばあちゃんはマムシ捕りの名人で、家の周りには蛇が普通にいたが、あのにょろにょろに慣れることはなかった。

 

michibe.hatenablog.com

 

子どものとき、春、桑苺を採ろうと家の前の桑の木の枝に手をかけたら、目の前の枝に蛇が巻き付いていて、目が合った(確かに合った)。

一瞬の思考停止の後、走って逃げた (@_@。

あのあたりから蛇が怖くなったのかな、いや、もっと前からだな。

たぶん、私の前世は、蛇に食べられた可愛い小鳥だったのだ。もしくは、蛇に食べられたカエル。

蛇に食べられるって恐ろしいだろうな、目の前にあの顔が表れて、口がグワッと開いて飲み込まれる。ううっ、くわばらくわばら、夢に見そう。

 

なんてことを言っている場合じゃない。川辺には蛇がいる。

そして、嗚呼、鳥のいるところにも蛇がいる。

 

忘れもしない、去年の初夏の話。

厚木市七沢の自然環境保全センターに野鳥を見にいったとき、湿地に降りる木の階段の途中で、夫に「そこにマムシがいるから気をつけて」と言われ、足を止めた。

見ると、2歩先の階段の隅に、小指の先くらいのちびこいマムシの赤ちゃんがじっと動かないでいる。チビなのにしっかり小判の模様がある。ひっ(゜_゜;)

もー教えないでよ、気が付かなければそのまま行ったのに、と夫を逆恨みしてみても、既に気づいてしまった。

逃げてくれ、と念じるがチビマムシは動かない。私は動けない、心臓バクバク。

「怖くない、チビマムシより私の方が大きい、私の方が強い、私の方が速い、怖くない、怖くない」と心の中で呪文を唱え、固まった足を無理やり動かし、木段の端っこを落ちそうになりながらソロリソロリと歩いて、チビマムシの横を通り抜けた。

あー、怖かった。

 

いつだったかテレビで「動物の赤ん坊が可愛いのは、大人に面倒をみてもらうための生存戦略。だからどんな動物でも、赤ん坊は可愛い」と言っていたが、あれは嘘だ。蛇の赤ちゃんは可愛くない、怖い。

 

しかし、ランや鳥見で、いちいち蛇に戦慄していたのでは非常に疲れる。

恐怖心を克服したい。

 

以前の職場で同僚にその話をしたところ、彼女は

「蛇、かわいいじゃない。私、蛇のぬいぐるみ持ってるよ」と。

シンジラレナイ、どんなぬいぐるみやねん、と思う。

翌日、撮った写真を見せてくれた、そのぬいぐるみは、オレンジ色と緑色のシマシマのデフォルメされたヘビで(だったと思った)、丸い目がかわいくなくもない。

なるほど、そういう可愛いヘビで慣れていくというテもあるのか、と納得し、メモ紙にヘビの絵をできる限り可愛く描いて机の上の目につく所に置いた。

 

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こんな感じ。「にょろ吉」と名付けて、毎日見ていた。

 

同じ同僚が、「箱根園の動物ランドでは、動物とふれ合えるよ。蛇にも触れるかも」と情報をくれた。

蛇に触る!! 考えただけでも鳥肌が立つが、触ってしまえばもう怖くなくなるかも、と希望を抱き、行ってみることにした。

『だっこしてzoo』というこじんまりとした動物ランドは、猫や巨大なウサギやリクガメやカピバラにとも触れ合える、とても楽しい場所だった。

そして、蛇。

飼育員の手に載せた、きれいな白い小さめの蛇。「触っていいですよ」と言われ、さんざん逡巡した挙句、おそるおそる手を伸ばしたが、途中で止まった。

触れない。やっぱり無理。

どうして怖いんだろう? 好きになりたいのにな。

 

ヘビ恐怖はいまだに克服できていません、というお話でした。

 

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お絵描きは、ハシビロコウ、のつもり。(なんだか違う)

 

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これだけ大きな鳥なら、蛇に食べられることもないでしょう。

 

伊豆シャボテン公園ハシビロコウを見たとき、すぐ近くを通っても微動だにしないので、置物かと思いました (;^ω^)

 

 

娘の不調

不調の話ばかり(;^ω^) しかも長文です。

 

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ふと、自分の体調がすぐれないのは、娘と会っていないからではないかと思い至る。

 

32歳の娘は、実家から電車で二駅目にあるグループホームで生活している。

 

中学時代不登校になり、担任の教師に児童相談所でのカウンセリングを勧められ、そこで軽度の知的障害であることがわかった。若い担当職員は「ボーダーライン」と言っていた。「誰でも得意・不得意はあるものですが、娘さんは不得意分野が少し多いくらい」と。今なら違う病名(?)がついていたかもしれない。

 

その後、娘は、自分から養護学校への進学を望み、卒業後は地域包括支援センターの助けを借りて自分でグループホームを探し、入居した。

娘の最重要課題は、「一人立ちすること」。いつか親がいなくなっても一人で生きていける術を身につけなければならない。今のところ、私などより余程しっかりしている。

 

割合近くに住んでいるので、週末には度々実家に顔を出した。昼食を一緒に食べ、少し話をして帰っていく。

娘は、私だけに通じる特殊能力を持っている。

私を元気にする力。どんなに疲れていても、娘の顔を見てたわいもない話をすると、身も心も楽になり、また頑張ろうという気持ちになる。

ここ2年余りはコロナであまり会えなくなり、今年の二月には娘のグループホームでも職員が感染したということで、ますます行き来がしにくくなっていた。もう、三か月顔を見ていない。会いたい。そろそろコロナ騒動も落ち着いただろうか。LINEしてみよう。

私「明日の土曜、遊びに来ない?借りてた本も返したいし」

娘「行きます。ただ、体調があまり良くないから長居はできないけど」

うん?風邪でもひいたかな、無理はしてほしくない

私「じゃあ、来週体調良くなったらにしようか」

娘「来週までに快復するかはわからないです」

どんな状況なのだろう

娘「ストレスか別に原因があるのかわからないけど、現在進行形で体重と体力が落ちてて動くのがしんどい」

私「病院に行った?」(自分はいかないくせに)

娘「仕事や買い物に出られるからそこまで深刻になっていないです。20キロ台になったら考えます」

20キロ台?体重の話? 娘は150cmに足りない小柄な身だけど、20キロ台って?

拒食症、鬱、という言葉が頭をよぎる。不安が広がる。とにかく娘の顔を見なければ。

私「こちらからグループホームに行くよ」

娘「まだコロナで職員さんたちピリピリしているから、外部の人は来ないほうがいい。大丈夫、実家に行くよ」

私「じゃあ、駅まで車で迎えにいく」

娘「うん、そのまま実家に寄らずに帰らしてくれると助かるんですが」

?? それじゃ、迎えに行く意味がない。家に来たくないのだろうか?

私「じゃあ、外でご飯食べる? お店に行くのも辛い?」

娘「次の日仕事だから体力温存しておきたい、一人前食べられないから今回はパスで」

娘の本意が解らない。コロナ感染を心配しているのか、よほど衰弱しているのか。そこまで具合が悪かったら、グループホームから連絡が来るはずだ。

考え込んでいると、夫が「あの子はお母さんには話せるけど、私には聞いてほしくないことがあるんじゃない?」と言ってきた。そんなことはないと思うけど、どうなんだろう。

私「じゃあ、じゃあ、私一人で駅まで歩いて行くから、そこで本を返してちょっとお話するっていうのはどう?」あなたに会いたいよ。

娘「了解です」あっさり了解した。

 

翌日、駅前広場に行くと、娘はベンチに座ってスマホを見ていた。

声をかけると顔を上げ、いつもの笑顔を見せた。顔の輪郭が一回り小さくなり、大きな目がより大きく見える。痛々しさと安心がないまぜになり胸がいっぱいになった。

ちょっと散歩しようと、肩を並べてゆっくり歩き、近くの古墳公園に行った。風が強く、古墳の上の桜の大木が盛大に花びらを散らしている。

 

私「体重、今何キロなの?」

娘「38キロかな」

なんだ、少ないけど病的ではない。もう、20キロ台とか言うから心配したよ。

思ったより元気そうだ、実家に長居したくないのは、心配した父親のお説教を聞くのがしんどい、という理由もあるのだろう。(夫は良い人だが話が長い)

こうやって桜吹雪の中で、女同士ゆるゆると話をするのも悪くないね

 

娘のストレスは仕事上のことらしい。娘は、相手の態度のちょっとした不快や怒りや軽蔑を敏感に感じ取って傷つく子だから、今の仕事(接客)は辛いことが多いとだろう。でも、自分で選んだ仕事だから、自分でなんとかするしかない。大丈夫、今までだって数々乗り越えてきたのだから、これからもやっていける。

 

絵が好きな娘の気持ちをほぐせたら、と思い、鳥の絵を持っていった。

当時、中学校にいけなかった娘は絵画教室にだけは通い続けていて、絵は私よりも格段上手だ。

そんな娘に、私のへたっぴな絵を見せて和んでもらうのもいいかな、とおえかきちょうを見せたら、一番反応が良かったのが、このカラスだった。

 

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「カラスって面白いよね」と娘。以前、カラスが、駐車場に止めてある車の屋根からフロントガラスを滑り降りて遊んでいる光景を見たのだそうだ。(車の持ち主には気の毒(^-^;)

カラスを面白がる気持ちの余裕があるなら大丈夫。少し安心した。

 

娘に対しては過去にいろいろな葛藤があり、複雑な思いもあるが、大切な愛しい娘であることは、昔も今も、これからも変わらない。

大事な大事なあなたには、幸せでいてほしいよ

そう言おうとしたら、泣きそうになった。

いかん、いかん、ここで涙を見せたら娘は困ってしまう。

「今まで言ってなかったけど、M(娘の名)と会うと私、何故か元気になるのよ。私の元気のためにもMは体調治して、また遊びに来てね」

と、身勝手この上ない母親の言葉に、娘は「うん」と笑ってうなずいた。

 

 

ガーミンの不調

家の前に梨畑がありまして、梨の花が咲き始めました。

 

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二階の窓から撮影。

地味ながら爽やかな白い花。今年も美味しい梨ができることを期待しよう (^^♪

 

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今度はガーミンが不調

ガーミン、データがデバイス(時計)からスマホのアプリに飛ばない、などの不調は多々あったが、今回はデバイス本体がおかしい。ステップ数(歩数)をカウントしない。

先日、歩いていたとき、夫に「何歩歩いた?」と問われ、ガーミンを見たら、23511歩、15km(なんとなくの記憶なので数字は曖昧です)と表示されていた。しばらく歩いて、また「今、何歩?」と聞かれ、見ると 23511歩、15km、あれ?動いてない。

ガーミンの動作がおかしくなるのは珍しいことではないので(ガーミンに失礼)、いったん電源を落として再起動してみた。

そしたらステップ数は 0 となり、以降一歩もカウントしてくれない。

 

まあ、ステップ数なんかどうでもいいのだが、下のキロ数は正確ではないものの目安になるので、動いてくれないと寂しい。

それと、走ったときの心拍数が上がらなかったり、上がり過ぎて下がらないのも、もしかしてガーミンのデバイス本体がおかしいからではないかと疑心暗鬼に駆られてしまった。

 

今使っているガーミンは4~5年前に購入。トラブルは2回経験したかな。

①娘と京都の祇園祭りに行ったとき、ベルトが焼き切れた

いや、大げさではなく、夏の炎天下、山鉾巡行を見物していたら、時計の金具(留め具)から横にスッとベルトが熔けてちぎれ、腕から落ちた。金属が高温になってベルトを熔かしたと思われる。

これ、金属ベルトだったら腕をヤケドしていたな、と思うと怖い (゜゜)

京都の夏をなめたらあかん。

時計、外しておけばよかった。

この時は、Amazonで替えのベルトを買って自分で付け替えた。

 

②充電できなくなった

充電ケーブルが壊れた。

充電ケーブルの先は洗濯バサミみたいになっていて、その先っぽについている金属のツブツブを時計にガチャンとはめて充電するのだが(全然伝わらない説明)そのツブツブの一つが潰れてしまった。

 

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この充電ケーブル、ガーミンの純正製品で5000円くらいするのだが、純正でない対応品だと800円くらい。当然、800円を選んだ。今も元気で働いてくれている。

 

そういえば、デバイス本体の不具合は今回が初めて。マニュアルでも読んでみるか。

 

こういうの、いつも悪戦苦闘

マニュアルは手のひらサイズの冊子で字が小さいから読む気がしない(老眼には酷)、と早々に諦め、ネットに頼ることにした。

 

「デバイスリセットしましょう」

もうやった。3回やったけど変わらなかった、次

「マスターリセットしましょう」

初期化ってことね、手順は?

「①電源を落とす。②時計の右上と、右下と、左上のボタンを押して電源を入れます」

高度な技だな、指がこんがらがりそう、そしたら?

「電源が入り、ビープ音が鳴ったら右上ボタンを離し、再度ビープ音が鳴ったら右下と左上ボタンを離します」

あ、ボタンは押したままにしておくのね、離してしまった。もう一回挑戦。

・・・ずっと押しているけど、音、鳴らないですけど。

何度やっても、うんともすんとも言わない。これは修理に出すしかないのか?

試しに、音は無視してこの手順通りに指を離したら、再起動でき、初期設定を聞いてきた。初期化できたようだ。よしよし、よくわからないが結果オーライ。

 

安心したのもつかの間、今度はスマホとペアリング(連動)できない。えっと、これはどうすればいいの? 調べる

「ガーミンコネクトからデバイスを削除し、再度入れなおしてください」

めんどくさい。それに削除すると過去のデータが消えるのでは?しょうがないか。

削除はあっさりできた。再度「新しいデバイス」から入れ直す。そしたら

「なんたらコードを入れてください」と言ってきた。

なんたらコード? 何それ、どこにあるの?

マニュアルやら時計の裏やらをひっくり返して見たがわからない。

落ち着け私、どこかにあるはず。よく調べたら

「デバイスに表示された6桁のコードをスマートフォンで入力します」

とあった。時計の画面を見ると、しっかりコードが表示されていた。

は~(-_-;)

 

何とか初期化・再接続でき、過去データは消えていなかった。ステップ数も動くようになった(*^-^*)

 

PCとか時計とか機械は便利だけど、なにか不具合があるととても面倒。でも、対処できると嬉しいから、まいっか。

また同じ不具合が起きたときのためにブログに残しておきます。

 

 

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夏鳥が来るにはまだ早いですが、キビタキを描きました。

 

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今回も、カレンダーの写真をスケッチ

 

一昨年、嬬恋国民休暇村の露天風呂の木に飛んできたキビタキを見たのが、初めての出会い。なんて綺麗な黄色いお腹の小鳥でしょう、とびっくりしました。

黄色の眉毛も凛々しい ♪