みちべぇの道

道だとか橋だとかが好きで、走ったり歩いたり道に迷ったり

何もしない旅

山梨の清里高原に行ってきました。

これという目的もなく

強いて言えば、暖炉で火を燃したい旅(;^ω^)←焚き火好き

 

黄砂降る金曜日

 

 

晴れているけど、南アルプスは幻のようにぼんやりとうっすらと、、

春らしいと言えば春らしい天気です。

 

途中で寄った「おいしい学校」の桜は見頃を終えていたが

美猫に会えた

 

何か言いたげ (#^.^#)

 

「おいしい学校」のレストランでは、給食のメニューを食べさせてくれるみたい。

しかし、私は給食を憎んでいるので(というか、食べ終えないと解放してくれないという方針に苦しめられた)「なんの酔狂で給食たべなきゃならんのよ」とブツブツ。売店で売ってたソフト麺も「絶対買わない」と、小さい声で拒絶 (;^ω^)

でも、ここのパン工房のパンは、真面目な味がして美味しかったです。

 

その後、ふらりと寄った道の駅には こいのぼりがいっぱい

 

 

 

清里に着くと、黄砂の中でも八ヶ岳が綺麗に見えた

 

赤岳と横岳かな

去年は硫黄岳から赤岳を見たなぁ、ものすごい迫力だった。

下から見上げる赤岳も、存在感が半端じゃない。

 

標高1,400メートルの清里高原は、まだ冬の終わりという感じで、新緑もほとんどなく、少し肌寒かった。

冬枯れた木々を見ながらプラプラ散歩をしていると、「フィッフィッフィ」とよく通る声でゴジュウカラが鳴き

ジョウビタキのオスとメスが仲良く飛び交っていた。

あれ?ちょっとまて

ジョウビタキは冬鳥で、今頃はもう中国だかロシアだかの繁殖地に渡っているはず。

しかし、ここで ♂♀カップルでいるということは、彼らは八ヶ岳山麓で繁殖しようという目論見だな。そういえば、昨年もこのあたりで夏にジョウビタキを見た。

もう、命をかけて海を越えなくても、日本の高原が充分に涼しい地だということにジョウビタキたちは気付いたのね。えらい えらい(のか?)

 

吐竜の滝に下りると、ミソサザイのさえずりが聞こえる。

 


写真には写っていないが、滝の近くで美しく複雑な歌を唄っていた。

あんなにちいさな体で、渓谷に響き渡る声でさえずるミソサザイの力強さに心打たれる。

ここにも春がきていることを、野鳥たちが教えてくれた。

 

 

今日の宿は清泉寮の森の中にあるコテージ

 

翌朝は雨

寒い

起きると、暖炉に火が入っていた(夫が火を入れてくれた)

 

あったかいね

 

窓の外は

 

こんな感じ

 

ダイニングの椅子に座って熱いお茶を飲みながら、暖炉の炎を見て、外を見て

「あ、鳥が来た」

「何?」

「尾っぽがエビフライだからカワラヒワかな」

なんてことを話したりしながら

しばらくボーっとしていた。

 

木から落ちる雨の雫がクマザサ(かな)の葉をポンポンと揺らし

窓に顔を近づけて見上げると

 

枝が毛細血管だわ

 

カワラヒワが来た後は、鳥もなかなかやって来ず

ひたすら雨と木と草を見る

無心、、になれればいいけど

頭の中は雑念だらけ、だけど、

なんとなく幸福な、穏やかなボンヤリ時間が流れて行った。

 

帰り道、高原の牧草地でノビタキの姿を見た

草の茎にとまったり、地面に下りたり

ヒタキ類特有の、ウロチョロした動きを見ていると心なごむ。

気温は4℃ 雨も降ってるし風もあるし

寒いんじゃないの?ノビタキ 夏鳥なのに。

でも、すぐ暖かくなるね。

一雨ごとに春が深まるんだものね。

 

何もしない旅だったけど

それなりに楽しかった。

鳥たちにも会えたし(^^♪