みちべぇの道

道だとか橋だとかが好きで、走ったり歩いたり道に迷ったり

夜から朝へ

21日(木曜)の朝ランの話です

 

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いつもより早い時間に目が覚めた

外は真っ暗だが出走

 

月のない空

オリオン座は 結構高い位置に昇っていて

シリウスも明るく光っている

プレアデス星団(昴)は青白く瞬き、、

ああ、さらば昴よ・・・だな

ばい ばい ばい チンペイさん

 

目久尻川沿いの道を北に向かって走っていると

前方の空に、北斗七星の大きな柄杓が縦に浮かんでいる

上が水をすくう部分、下が柄。

北斗七星の左側には、少し離れて W形のカシオペア

両者の中間にある目立たない星が北極星

あの北極星を中心に、星空は回っている

 

いや、間違えた

地球が自転している。東の方向に

今は太陽に向かって回転し、その後は昼の世界に

そしてまた夜に

地球が連れて行ってくれる。僕らを乗せて

回転速度は、時速1,374キロだって

 

今日はもうしばらく星空の下にいたい気分だけど

なにしろ高速で回転している地球だから

どんどん朝に向かう

 

曙の橙色と 夜の群青色の間に白が入っている、空のグラデーション

 

明るくなってくると、川から靄が立ち上っている様子が見えてきた

 

薄い靄が 川面からフワフワと上って来、道を渡って野原に流れていく

 

川の上空を サギ(アオサギダイサギか不明)が 羽ばたかずに静かに飛んで行った

 

自分の足音だけが聞こえる

静かだけれど、いろいろなものが移動し、変化してる

川ごと生きている、と思った。

地球ごと動いているんだものね

 

なんとなく、命 というものを思った。

朝ランでゆるゆると走っている命

楽しいことばかりじゃないけど

こんな風に自然の中に溶け込んで

様々な命と共にいるって

ちょっと幸せじゃない?

 

地球のように、50億年生きなければならないわけじゃないし

ほんの短い時間、生きている自分を味わっていくのも

また面白いんじゃなかろうかと思った。