みちべぇの道

道だとか橋だとかが好きで、走ったり歩いたり道に迷ったり

癇癪持ち

大声を出して怒る人が本当に嫌いだ

心臓に悪いし

威嚇して相手を従わせようという態度が尊敬できない

どんなに偉い人でも。

 

昨年就職した会社の社長が癇癪持ちだという話は聞いていたが

癇癪の現場に居合わせたことはないし、

この、おじいさん社長(75歳くらい)は

今年の春に、脳梗塞で倒れてしばらく入院していたというので

今は、そんな激怒するエネルギーはないと思っていた。

 

ところが、

一昨日、私の仕事を見ていた社長が、作業に関して意見してきた。

その時、私に指示を出した社員は別棟にいたので

私「〇〇さんに確認します」、と社長の意見を担当者に伝え、

その返答(若干否定的なものだった)を社長に報告したところ(つまり私は伝書鳩

社長、突然「そんなわけないだろう!

癇癪を炸裂させた。

晴天の霹靂、すっと血が引いた。

私が怒られたみたいじゃないの (;一_一)

 

その場には何人かの社員がいたが、皆、一瞬固まり

数人は速やかにその場を去り

数人は我関せずの姿勢を貫き

数人は「そうですよね」みたいな感じで社長に同意し

私は、その人たちを黙って見ていた

 

大声を出して怒る人が本当に嫌いで

そんな人には憎しみさえ覚える私だが

この時は、心臓がどきどきしながらも

「へぇ、これが噂に聞く社長の癇癪か」と妙に感心していた。

怒鳴ることができるくらい元気なんだな。よかったね、とも思った。

 

そういえば社長が退院したときに「また倒れるといけないから怒らせないで」と誰かが言っていたが、

そうか、社長を日々怒らせ、反発、反論していれば、簡単に社長はまた倒れるな、と密かに思ったりも(悪魔)

 

面白かったのは、その後、回りの社員の人たちが、なんだか私に気を遣っているように感じたこと。

「大丈夫だから、気にしないで」と慰めてくれる人

(だから、私が怒られたわけじゃない、、よね)

「大変だったんだって?」とミカンをくれた役員の女性

昼休みには、食堂で社長のこれまでの癇癪歴についていろいろ語ってくれた人たちも。

 

社員15人くらいの小さな会社で

共通の敵 じゃないけど、共通の「困った人」がいることで団結するところもあるのかな。社長はそれが目的で、わざと癇癪を起すのだとしたら策士だ。

 

昨日、会社の人にスイトピーをもらった

 

 

これも「元気だせよ」ってことなのだろうか。

 

人の、嫌なところと、しょうがないところと、ちょっと温かいところと、いろいろ見た気がした出来事でした。